BACK TO THE FUTURE THE RIDE 作品考察
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 スティーブン・スピルバーグのアイデアにユニバーサル・スタジオが作ったライド史上に残る傑作!!!
 1991年5月2日、フロリダのユニバーサル・スタジオでザ・ライドは最初にオープン。2年後、1993年3月31日にはハリウッドもオープンしました。
 元々はハリウッド、フロリダで同時にオープンする予定でしたが、ハリウッドがビルを新たに再建しなければならなかったために遅れてオープンしました。フロリダでのあまりの人気ぶりに、ハリウッドでオープンする際には、待ち時間映像を大幅に追加したという逸話も残っています。以来、ユニバーサル・スタジオの人気アトラクションとして稼動し続けます。

 しかし、16年間、のべ6100万人という人々が訪れたライドも2007年についに閉鎖が決定。まずフロリダが最後の3ヶ月間は半分だけ稼動してた状態で2007年3月31日に閉鎖。続いてハリウッドもアメリカの労働者の日である9月3日に閉鎖。
 その1ヶ月前には最後の稼動の月としてカウントダウンイベントが行われ、ボブ・ゲイルとクリストファー・ロイドが参加しました。さらに、そのイベントの特別勝者には1981年型のデロリアンがプレゼントされたようです。詳細はこちら
 アトラクションで使用された数々の物は取り壊されてしまいましたが、8人乗りデロリアンの1台はファンの手で安全に格納されているそうです。また、ライドの外に置いてあったデロリアンや、フロリダにあった機関車タイムマシンたちはしっかり保存されています。
 ザ・ライドがクローズされたあとは『ザ・シンプソンズ』のアトラクションがオープン。その待ち時間映像には、シンプソンズ風に描かれたドク・ブラウンが登場して『フューチャー・テクノロジー研究所』を失って嘆く描写があるそうです。
 そして、開園当初から人気アトラクションとして稼働し続けたUSJのザ・ライドも2016年5月31日に惜しまれながら閉鎖されました。こちらの体験者数はのべ6000万人にのぼりました。
 USJでもさよならキャンペーンを実施して、①アトラクション前に置かれたデロリアンを含めたザ・ライドの展示物のチャリティ・オークション②抽選でラスト・ライドへの招待③ドク・グリーティングの復活④さよならスペシャル・エクスプレス・パスの販売などが行われました。当時のUSJ公式ページのキャンペーンをキャプチャしておきました⇒こちら

 映像は数多くの特殊効果を合成させるために70mmフィルムのIMAX映像で撮影。その繊細な映像効果は迫力満点。デロリアンという車サイズという小型なおかげで、ライドながら100万以上に及ぶリアルな動きと強いGが感じるできました。
 24メートルの半球型スクリーン(オムニマックス)に、十数台のデロリアンが一度にその映像を合わせて動くスタイル。USJではそのスクリーンが2つあり、デロリアンの乗車位置は1階、2階、3階と分かれている。 半球型のの欠点として真ん中に近い位置で見ないと画面がまともに見えない点がありますので、ベストポジションは2階のまん中に近いライド。稼動するときにデロリアンは、シャッターの先に進んでいるのではなく床から約45インチ上昇しています。

 ちなみに、このライドの構想があがったのはPART3撮影中で、ゲイルは非常に驚いたとの事。監督のゼメキス、脚本のゲイルの二人はこの製作にまったく関わっていませんが、「ドクが正しくこれを発明したか?」という相談に対しては「イエス」と答えています。ドク役のクリストファー・ロイドはライドが出来た当初に4回連続で乗ったそうです。さすがに4回目が終わった時は気持ち悪くなったという。
 本編からはドク・ブラウンとビフ・タネン、アインシュタインが出演。さらに、待合室で登場する女性職員はなんとPART2に登場したグリフ一味の一人スパイク(ダーリーン・ヴォーゲル)が演じています。
製作者達のコメント(ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのオフィシャルVHSビデオ内に収録)
スティーブン・スピルバーグ
「一度は必ず乗ってみたい乗り物ですね。こんなに素晴らしいインタラクティブな乗り物は他にはないと思います。観客はデロリアンに乗って未来(2015年)へ訪ねたり、その後、遠い過去へ連れ戻されたりします。とっても自然な感じする乗り物なんです。」
テリー・ウィンウィック(プロデューサー)
「観客を映画のスクリーンの中に誘い込んで、時間を超えてドク・ブラウンの車を乗り回す楽しさを味わってもらいたいと思います。これを実現する為にフライト・シュミレーター、水力学、器楽、コントロールスシステムの最新技術を取り入れ、風、霧など内部の効果を出し、これまでになかったバイブレショーンを与え、これらすべてと最大のイメージを映し出す大画面を組み合せてみました。」
ダグラス・トランブル(監督)
「特殊な効果の力を使って観客を違った時代、異なった空間である別の世界に誘い込むのです。過去だとか、現在、そして未来へと、動的に本能的に観客を誘って、4分間の間、別の世界を楽しんでもらうというわけです。」

こちらがインタビューが収録されていたメイキング映像です。
ライド・レポート
 僕がUSJに行ったのは2001年の8月25、26、27日の0泊3日の時です。0泊3日ということで、夜行バスでUSJに向かいながら、朝にUSJ着いて、夜にバスでそのまま帰るという強行スケジュールでした。
 バスで2時間ぐらいしか寝れませんでしたが、朝から元気いっぱいでした。着いたときは雨が降っていましたが雲が動いてたのですぐに止むと思っていましたね。そして開演。雨も小降りになり、まっすぐBTTFへ向かいました。
 開演直後のため人が少なかったのでデロリアンを撮りまくりました。しかし、逆に待ち時間もなかったためモニターなども詳しく見れなかったのが残念でした。中へ入っていくと、ビフが逃げたのを確認。いよいよデロリアンに乗り込みました。自分はとにかくドクなどのセリフに注目していました。だから映像はよく見てないんです・・・。それでもよく動いたのは覚えています。
 その後はジュラシック・パークなどをたくさん乗りました。そのためBTTFは最初1回だけです。
 それから15年経って次の乗るのがまさかラスト・ライドになるとは思いませんでした。
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