ヒル・バレーの歴史
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マーティ達がタイムトラベルするたびに出てくるヒル・バレーの姿を紹介しています。

1885年 1955年 1985年 2015年 1985年A
時計台 建設中 稼動中 停止 停止 極楽パラダイス
時計台の中 骨組み 裁判所 社会福祉課 モール カジノ・ホテル
時計台前の広場 空き地 広場 駐車場 バイクの溜まり場
市長 ヒューバード レッド ゴールディ ゴールディJr ビフ?
ルウの店 パレス・サルーン ソーダ・ショップ エアロビクス・ジム カフェ80's ウォー・ゾーン・バー
スタットラー
(STATLER)
ジョー・スタットラー畜舎 スタットラー・モーター
ズ・スチュードベイカー
スタットラー・トヨタ
映画館 なし 映画館 エセックス劇場
(成人映画)
ホロマックス
テキサコ
(TEXACO)
なし あり。従業員4人 あり。従業員あり あり。全自動化
肥料屋 A.ジョーンズ D.ジョーンズ なし なし
※時計台や市長以外は、時代の移り変わりと共に変化するヒル・バレーの代表的なお店で、
 喫茶店・馬や車屋・映画館・ガソリンスタンド・肥料屋の5つに分かれています。
 いつかその店ごとの紹介も・・・。

 

1885年

 アメリカ開拓時代。1848年にカリフォルニア州で金鉱が見つかると「ゴールド・ラッシュ」が始まった。そして、1869年には西部から東部をつなぐ大陸横断鉄道建設。ヨーロッパ人達はこれによって領土を拡大。その領土拡大はマーティも襲われた先住民たちとの戦いでもあった。ちなみに、その鉄道建設に従事してた多くが中国人であり、ヒル・バレーも街の外れ住む中国人を見る事ができる。
 まだ、時計台もできていない生まれたてのヒル・バレー。のどかながら、命が安いもので「自分で始末をつけねばならない」時代だった。現代とは町の構造が異なり町の中心は広場ではなく、酒場の前にあるメイン・ストリートが中心になっている。西部の世界は現代とはあまりにも違う環境にマーティはまたも驚くことに。ドクには夢の場所だったはず。
 ゼメキスはこう語っている。「僕は西部劇を見て育った。だから、監督をした経験こそなかったけれど、知識は十分持っていた。」

 

1955年

 アメリカの古きよき時代と言われる50年代。国内では若者の文化が台頭し、海外では資本主義の象徴として世界のリーダーシップをとっていた時代である。
 3部作すべてに登場してきた1955年。このときのヒル・バレーはまだまだ田舎で、音楽や映画は一昔前の物になっている。この時代は時計台がまだ稼働し、レーガン大統領はまだ俳優をやっているという、80年代を生きてるマーティにから見たら驚きの連続だった。BTTFと言ったら1955年というぐらい、いろんな事があった年です。55年のドクは本当に忙しかった。
 マイケル・J・フォックスは語る。「1955年に行ってしまったマーティが、初めて広場を歩き回るシーンがあるだろ。驚く演技をしなくちゃいけなかったんだけど、そんな必要は全くなかったよ。実際、びっくりしてたんだから。」

 

1985年

 当時はレーガン政権のちょうど真ん中あたり。70年代に低迷したアメリカを「レーガノミックス」と呼ばれる経済政策を行うが効果をあげず、好景気の日本に対しての貿易赤字への批判が激しかった。一方で外交では「強いアメリカ」を打ち出し、冷戦を終結へと向かわせていた。
 アメリカ・カリフォルニア州・郊外の町、ヒル・バレー。すべてはこの時代から始まり、終わった。街全体の外観は変わっていないがマーティ達のせいで最終的にはいろいろ変化していった。1985年ももちろん重要な年だがイマイチ印象が無い。ある意味へ全ての旅の通過地点に過ぎなかったからでしょうか。
 ボブ・ゲイルいわく「1985年のヒル・バレーでは、たくさんの地方都市で85年前後に起こったことと全く同じ現象が起きたんだ。郊外に大規模なショッピング・センターができ、そのせいで下町の商売はすたれ、町は大きく変わった。」

 

1985年A

 歴史上唯一、任期中に退任したニクソン大統領が異例長期政権を築き、ベトナム戦争も継続中。
 全ては過去で老ビフが若いビフにスポーツ年鑑を渡したことで出来た世界、それが1985年A。人間の裏の面を前面にだして、下品で欲張りな世界になってしまった。大金持ちとなったビフは1979年にギャンブルを合法化。それによって時計台はホテルとカジノが入る『ビフの極楽パラダイス』と変貌し、中にはビフの栄光をたたえた『ビフ・タネン博物館』が出来上がった。広場はアスファルトで固められバイク族の溜まり場、エアロビクス・ジムは「ウォー・ゾーン・バー」となり、店先には「ヌード・ホステス」の看板が並ぶ不夜城となっている。さらに、広場の向かいには「有毒廃棄物再生工場」があり煙突から有害な煙を出し続けている。衝撃的な1985年A。言いようのない不安を感じながら観たのをハッキリ覚えている。
 ロバート・ゼメキス「1985年Aを創造するのはすごく楽しかったよ。思いきり下品で安っぽくできたからね。もちろん、限度は守ったけどね。」
 リック・カーター「ラスベガスとバンコクが産業化で汚染された環境で合わさったような場所だ。ラスベガスのように刺激的で誘惑的だが、センスがない。全てがまがい物なんだ」

 

2015年

 2015年のヒル・バレーはとても良い変化を遂げた。未来の変化くわしくは下に詳しく書いてある。時計台はモールとして残り、広場には池が出来ている。まさに未来を明るくとらえたヒル・バレーだった。バック・トゥ・ザ・フューチャーを見た多くの人が一番印象に残る年が2015年。現在、観てもかなりインパクトがあります。さて、2015年では車は空を飛んでいるのでしょうか?
 ニール・カントンが語る。「誰も未来がどうなるかは分からない。僕らは2015年になったら、同窓会をしようと言ってるんだ。どのくらい僕らの予想が当たったかを見るためにね。」

<2015年のヒル・バレーについて>
行政の変化
・裁判は弁護士制度が廃止されスピード裁判となってる。
・気象庁の天気予報は進化し秒単位で予報でき、時計でリアルタイムにわかる。
・郵政省は宛先間違いなどを、まだしている。
・新聞記者はいなくなり機械が取材してる。
・警察官は全員女性。
ヒル・バレーの変化
・時計台は残り、広場は池になっている。
・車やタクシーなどは飛行し、スカイ・ウェイを走っている。交通標識も浮いている。
・私的な考えだが、スカイ・ウェイは一般道路と高速道路に別れていると思う。ヒル・バレーの町を低空で飛行するのが一般道路。
・時計台の横に離発着場みたいなのがある。
・道路には駐車禁止ではなく着陸禁止と書いてある。
・ヒイルデイルではホバー・ボード禁止している。住宅街だもんね。
店について
・映画館は3D映画館『ホロマックス』となっている。
・豊胸整形50%オフをしているプラススティック整形の店がある。
・スポーツ年鑑に加え、80年代の商品を多数扱ったアンティークショップ『過去への突風(Blast from the Past)』がある。
・テキサコはロボットが従業員で全自動。車が飛行するため2階に店がある。ちなみに、下はセブン・イレブン。
・E-Zクレジット金融会社と言う店がある。多分、親指でお金を引き落とす。
・動物医院では無次元に広がる動物預かり所がある。
・センチュリー22と言う不動産屋がある。なんか聞いたことがある?
・ゴールディ3世が発明によって。どんな車でも空が飛べる。お値段は3万9999ドル95セント。
生活の変化
・シカゴ・カブスがワールドシリーズを制覇。マイアミにメジャーリーグ球団ができて、ワールドシリーズに出るほどの強豪。
 ※実際のカブスは70年間ワールドシリーズすら進出できていない。但し、2015年は久々の地区優勝を飾り話題になった。
 ※1993年、マイアミに本当の『フロリダ・マーリンズ』という球団が誕生した。既に2度のワールドシリーズ制覇を達成している。
 ただ、カブスとは地区が一緒のためワールドシリーズでの対決は現実では不可能。

・ジャケットは自動サイズ調整の乾燥機付きの服となっている。
・靴は自動靴ひも結びシューズになっている。
・ジーンズを裏返してはくのが流行り(あくまでもマーティJrのみの可能性も)。
・ネクタイは2本着けている。
・スケボーは空飛ぶスケボー・ホバー・ボードに進化してる(マーティのはマテル社製)。
・電話は大画面のテレビ電話。
・テレビは薄型で壁掛け型でマルチ画面が可能。
・レンジはハイドレーターになり数秒で食べ物を大きくして食べれるようになる。ちなみに、ブラック&デッカー社製。
・ペプシは形がひどく変わって名前もペプシパーフェクトとなった。
・ポケット双眼鏡があり、ズームや人をロックオンできる機能が付いている。
・ESPN-ch211-D。通称ビデオ・メガネと呼ばれるメガネ型をした立体のTVが映し出され番組のチャンネルが表示される。こちらはJVC(ビクター)製。
・身分証明やお金を払うは親指の指紋を使う。
・透明な文字や絵を立体的にその場に映しだす機械がある。スターウォーズに良く出るあれ。
・水平矯正機がある。
・ピクチャー・ウィンドゥがあり、窓の背景を自由に変えられる。
・ロボット専門店でレンタルしたり購入できる。
・若返り相談室があり、ドクもそこで若返った。
・LDなどはひとつの固まりに集められ、捨てられている。
カフェ80'sについて
・建物の構造が刑事ドラマ『マイアミ・バイス』にそっくりである。
・店内ではスプーンなどを使わずにははしを使っている。
・任天堂の『ワイルドガンマン』がある。店の反対側には『パックマン』が置いてあるが修理中。
・壁に飾られたお面にレーガン、ゴルバチョフ、ホメイニがいる。
・ウェイターをしてるテレビもJVC(ビクター)製。
・ウエイトレスの人は存在せず、変わりにテレビ画面でマイケル・ジャクソン、レーガン、ホメイニなどがいる。
・店内にあるテレビのでは80年代のユニバーサルのドラマが流れており、『ファミリー・タイズ』や『ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース』の画も出てきている。
・テーブルには小型テレビが置いてある。
・流れている曲はマイケル・ジャクソンの『BETT IT』



次は、ヒル・バレーの3部作で出てしまった矛盾を紹介します。


図の数字は文中の数字と一緒です。


・マーティとドクの家
 PART1の冒頭でマーティはドクの家から①を通り学校へ向かいます。また、PART1で1955年に着いたマーティはリヨン団地から歩いて同じく①に着きました。つまり、マーティの家からドクの家に行くにはタウン・スクウェアを通らなくてもいいはずです。しかし、PART2小説版で1985年Aにたどり着いたマーティがドクの研究所へ向かうシーンでこんな事が書いてあります。「マーティはタウン・スクウェアまで走りに走った。ドクの研究所に行くには――まだ研究所があるなら、の話だが――そこを通らなければならないし・・・」おかしいですよね。

・リヨン団地
 リヨン団地からタウン・スクウェアに行くと①を通ると上で書きました。しかし、PART2でドクが1885年に行ってしまった場所もリヨン団地。そこからマーティは55年のドクの助けを求めるためタウン・スクウェアに向かいます。本来①から出てくる所で、マーティが出てきた場所は②。わざわざ時計台を回り込んで来たのでしょうか?興奮状態の人間なら時計台の広場を横切ると思うのです。

もちろんこれらは作品上、仕方ないことです。それを分かって書きました。