BACK TO THE FUTURE PARTII 細部考察
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物語の重要すぎる伏線については省略しています(例:スポーツ年鑑など)。

・撮り直し
   オープニングは前作のエンディングは使わずに新しく撮り直している(大きな理由はジェニファー役が変わっため)。細かく見ると異なる点は多い。隣家の壁の色が変わっている、マーティが腕時計をつけている、4×4のナンバーが変わっている、ガレージの農具が変わっている、マーティが車をたたく時の音、引き画になった時のデロリアンの止まる位置、ジェニファーの驚き方(役者が変わってるのが大きいが)、下記のシーンでドクが迷う表情をする、デロリアンの内部の配置が若干違うなど。
 詳細は動画を参照。

・追加
 「君らはではない、君達の子供が大変なんだ」とドクが言う際に、PART1ではすらっと言ったのに対し、PART2では迷う表情をするようになった。

・おひざ
 デロリアンは2人乗りのためジェニファーはマーティのひざの上に乗っている。到着の間まで耐えたマーティお疲れ様です。

・逆走?
 マーティがジェニファーにデロリアンがタイムマシンであると説明した直後のスカイウェイのカットで、明らかに逆走してデロリアンに向かってくる車がいる。一応、車線があるのではないのか…。

・リラックス!
 ジェニファーを眠らせた直後にドクがマーティに向かって"Relax, Marty(落ち着け、マーティ)"と言うが、逆にPART2ラストで55年ドクが再びマーティを見た際に、マーティが"Okay, relax, Doc(落ち着いて、ドク)"と言っている。

・一回左に振った方がうまく曲がれるんだよ・・・
 ドクがヒル・バレーで降りようと出口へ向かう際にハンドルを左に切るが車は右へ曲がる。

・交通標識
 デロリアンが出口へ降りる直前、スカイウェイにあった交通標識を見ると行き先がフェニックス、ボストン、ロンドンと書いてある。

・ゴールディ家の活躍
 1985年で見事市長になっていたゴールディ・ウィルソンですが、2015年でも息子ゴールディ・ウィルソンJrが市長になっている(空に浮いてる看板に注目)。そして孫の三世は空飛ぶ車の改造を販売。

・空飛ぶデロリアンの着地
 PART2から空飛ぶデロリアンの撮影のために軽いグラスファイバー製のデロリアンが作られた。排気口が異常に小さいので判別しやすい(とはいえ撮影をしながら徐々に直したらしく後のシーンでは修正されている)。ここではそのグラスファイバーのデロリアンが着地に使用されているのだが、よく見ると赤丸の部分にデロリアンを下ろすためクレーンのアームが映っている。この路地裏がアームを隠すために逆算して考えられたセットデザインであったことが窺い知れる。

・ドクの若返り
 製作サイドとしてドクに若返りクリニックをさせた理由は、まずPART2・3では85年ドクが中心になるので老けメイクを簡略化にするため。そしてなによりPART3でクララと結婚して子供ができるようにさせるため。
 そのドクがマーティにネタバラシとして変装用のシートを剥がすシーンではドク役のクリストファー・ロイドが一発OKできるかとても不安だった。もしミスれば再び長時間かけてシートを貼付けることになるからだ(結果は一発OK)。

・国の進化
 PART1でマーティから「30年経っても天気予報なんか当たらない」と酷評された気象庁だが、未来では天候の変化を秒単位で正確に予測できるようになった。逆に「郵政省は相変わらずだ」とドクはこぼす。これはアメリカの郵便は配達間違いをよく起こすらしいので、そのトラブルが未来でもまだ起きていることを示唆している。

・自動靴ひもとフューチャー・ジャケット

 誰もが憧れた自動靴ひも機能付きのAir MAGと自動サイズ調整と自動乾燥を備え付けたフューチャー・ジャケット。その撮影方法は大勢なスタッフを使った単純なもので、自動靴ひもは6本のひもが靴底を通り抜けてさらに地面の下まで通っており、マーティが靴を履いた瞬間に地面の下から出ているひもを特撮スタッフが引っ張った。
 フューチャー・ジャケットに関しては40本ものケーブルがジャケットの裏からマーティのジーンズを足元まで通っていた。ドクがスイッチを押した瞬間に寝そべってスタンバイしていた6人の専門家が一気にケーブルを引っ張っていた。

・ドクもファッションには疎いNEW!

 「ズボンのポケットを外に垂らすのが若いもんの流行り」とドクは言っているが、マーティJrを見るとジーンズそのものを裏返して履いているのでドクの勘違いである。流行りということで、ヒル・バレーの街をよーく見るとマーティJrと同じくジーンズを裏返しているの人物がいる(管理人が発見できたのは2人)。

・マクフライ家の血筋NEW!

 マーティJrはすぐ女を追いかけるが、これは祖父のジョージ、父親のマーティの頃から変わらないのでマクフライ家の血筋なのでしょう。あんまり褒められたものじゃないけど。

・2015年にはDVDが消えてる?
 ドクとマーティがジェニファーを寝かせるためにゴミの束を動かすが、その中にLD(レーザーディスク)がある。ゼメキスらが将来は新しい映像ソフトができているだろうと予想したためのお遊び。現実は既にLDからDVD、さらにはブルーレイへと移行としている。

・物価の上昇
 ドクがペプシ・パーフェクトを購入するために50ドルをマーティに渡すが、ペプシパーフェクトは45ドルもする(小説版より)。ペプシ1つが5000円以上になるぐらいこの世界の物価は上昇している。

・ゴールディJrの選挙ポスター
 空に浮かぶヒル・バレーの看板で2015年の市長はゴールディJrだとわかったが、マーティが時計台の広場に行く途中の両側の壁にはそのゴールディJrの選挙ポスターが見える。

・ひかれる
 全シリーズ共通ネタ。新しい時代へ行くと必ず何かにひかれそうになるマーティ。今回は2015年で未来の車をマーティJrみたいにくるくるとかわす。

・未来のテキサコ
 PART1で1955年のガソリンスタンドに従業員が大勢いることに驚いたマーティ。2015年では無人で全自動になっていることに驚く。

・未来の映画館
 パロディネタとしてスピルバーグの息子(マックス)が『ジョーズ19』を作っている。いくらなんでも作りすぎ。映画館の左側にキャッチフレーズがあり『ジョーズ'87 復讐篇』の"This time it's personal(今回は個人的)"をマネて"This Time It's REALLY REALLY Personal(今回は本当に本当に個人的)"と書かれている。サメのホログラムは、ILMが作った試作品の「不格好な出来栄え」を気に入りあえてそのまま使用している。
 初期の脚本では『ジョーズ19』ではなく『ゴジラ2015』と書かれていた。偶然にも2014年にハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』が公開された。

・あの集団の正体
 ゴールディ・ウィルソン三世が空飛ぶ自動車の宣伝をしている最中に、手をあげて楽しそうに道路を横断する集団はハレ・クリシュナ教団の人達。詳細はWikipediaを参照。

・謎の女性物語

 続いてハレ・クリシュナ教団が横断する手前にいる金髪の女性。こちらの女性、この後カフェ80'sに入り、ウエイターのマイケル・ジャクソンの話を聞き、さらにマーティJrに話しかけられたりと妙に目立つ存在。さらにその後もホバーボードチェイスからグリフ逮捕までずっと見切れているので個人的にはすごい気になってしまいます。果たしてこの女性に何か設定などがあったのでしょうか?

・アンティークショップNEW!
 スポーツ年鑑が置いてあったアンティークショップ『過去への突風(Blast from the Past)』では、楽屋オチとしてPART1でマーティが着ていたGジャンやJVCのビデオデッキ、ゼメキスが監督しクリストファー・ロイドが出演した『ロジャーラビット』のぬいぐるみ、アメリカのファミコン(NES)で発売された『ジョーズ』や『ジョーズ2』のパンフレットなどがある。さらに、中央には初代アップルコンピュータ、画像ではマーティに隠れて見えないが右下にはホバーボードを作ったマテル社のバービー人形、左下にはロナルド・レーガンの写真も見える。

・カフェ80's
 『カフェ80's』はPART1で同じ場所にあった55年のルウのカフェ、85年のエアロビクスジムを合わせた店内になっておりレストランに加えてエアロバイクも置かれている。80年代を再現したということでその時代の人物レーガン、ホメイニやマイケル・ジャクソンがモニター型ウエイターとして登場し、店中央にある多数のテレビには80年代ドラマや音楽(『ファミリー・タイズ』や『ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース』など)が流れている。さらにお店の両端には80年代ゲームとして『ワイルド・ガンマン』と『パックマン』が置かれている。流れている曲もマイケル・ジャクソンの『BEAT IT』(この曲の演奏にはヴァン・ヘイレンも参加している)。そして、もう一つ大きな特徴は日本の箸を使って食べていること。

・あんたにペプシは早い

 PART1で1955年のペプシ・コーラを開けられなかったマーティだが、2015年でもペプシ・パーフェクトの開け方が分からなかった。

・マクフライ家とタネン家NEW!
 全シリーズの共通ネタ。新しい時代に行って、店に入ると必ずタネン家と出会うマーティ。今回は『カフェ80's』で老ビフと孫のグリフに出会う。
 そして、新しい時代に来ると注文しながらいつも飲み物を一滴も飲めない。今回は上記の通りペプシ・パーフェクトの蓋すら開けられなかった。

・合成ミス
 老ビフとグリフが出会うこちらのシーンで老ビフの腕がペプシパーフェクトの上に被ってしまう合成ミスが一瞬ある。
 トーマス・F・ウィルソン演じるグリフと老ビフが同じ画面に映ることが画期的だった。だが、ここではグリフが最初に右のガラス越しに現れてから、左のドアを開けて登場するという非常に高度な撮影だったために起こったミスだと思われる(合成の基準となるラインも通常は1つだが、ここでは2つあると考えられる)。

・次回予告その1
 任天堂のゲーム『ワイルド・ガンマン』の実力を得意げに見せたマーティだが、これはPART3の銃の実演販売での実力を予告している。

・デビュー作
 その『ワイルド・ガンマン』を見てあきれる子どもの手前側の子は『ロード・オブ・ザ・リング』などで有名なイライジャ・ウッド。これが映画デビュー作。

・仕方ない
 外でグリフの車をワックス掛けしいてる老ビフは明らかにトーマス・F・ウィルソンではない役者が演じている(グリフと一緒に映るため)。また、マーティJrが窓から店内を覗いた後に走っているが、マーティの後ろを過ぎると歩いてる。

・目を色が違うこだわりNEW!

 それぞれ顔がそっくりなマーティJrとグリフですが、目を見るとマーティとビフの目の色がブルーに対して、マーティJrとグリフの目の色は茶色となっている。細かなこういうこだわり大好物。

・本当の流行りはこれ?
 ポケットを外に出すことは流行りと書きましたが、実はマーティJrが着ている「±」のTシャツに関してはマーティJrの他にカフェ80'sでも最低3人は着ている。なのでこのTシャツも流行っているのかも?画像のエアロビ男性や先ほどワイルド・ガンマンの少年も着ています。

・孫も一緒
 PART1の喫茶店でマーティとビフと対峙した際にビフが大きくなったが、孫のグリフも同じく大きく(身長伸ばし機?)なる。

・得意技
 同じくPART1の上記の場面でマーティは「あれ見て!」でよそ見させることに成功して以来、それが気に入ったのか窮地の場面で必ず使っている。特にPART2では2015年でグリフに(効かなかったが)、85年Aで大富豪のビフに、1955年ではビフの手下にとよく使っている。
 グリフだけ失敗した理由は、彼の左腕につけている装置に危機回避能力があるらしく自動的に反応してくれたかららしい。

・追いかっけこ
 全シリーズ共通ネタ。宿敵タネン家との追いかっけこ。今回はホバーボードに乗ったマーティがピットブルに乗ったグリフとホバーボードに乗ったグリフの手下と対決。結果はマーティの辛勝。

・違法
 マーティとグリフの手下がホバーボードチェイスしている時に、降りてきた車は「着陸禁止」と道路に書いてある場所に着陸しているので実は違反。

・ブレードランナーの・・・

 今まで逃げてきましたが映画『ブレードランナー』のスピナーが登場しているシーンが『ブレードランナー究極読本』のおかげで判明したので紹介。まずホバーボードチェイスのシーンでジープが着陸してくる道に黒いスピナーが停まっている(画像ではマーティの奥にある車)。この黒いスピナーはずっと停まったままなのでその他のシーンでも見切れている。またヒルデイルのシーンでも家に駐車されている緑と黄色のスピナーが確認できる(画像左上)。

・スターファイターの・・・NEW!
 このシーンで1番左にある駐車されている車両は1984年に公開された映画「スター・ファイター」に登場したスターカー。こちらをデザインしたのはデロリアンもデザインしたロン・コッブ氏。偶然にもデロリアンようなガル・ウイングの未来的なデザインとなっている。

・ヒルバレージュエリー?
 2015年のヒル・バレーにはちょくちょく日本語を見かける(これは当時日本がバブル経済で世界規模の裕福だったので、そのまま30年後も影響力が強くなっていると思われたため)。こちらの画像の左奥のお店にはデカデカとカタカナで「ヒルバレー ジュエリー」と書かれている(バの字がちょっと違う気もするが)。

・予想外の事故
 グリフたちが時計台に突っ込む際に実は女の手下スパイクだけが柱に思いっきりぶつかっている。その後のカットでは入り口の外に叩きつけられているのが映っている。この事故によってスパイクのスタント役の方は約2週間も入院する大ケガを負った。リハーサルまで完璧だったのだが本番で予想外の動きあったとのこと。

・あれ君たちも来ていたの?
 マーティが地下道から出てきた直後に、左側の人々を見ると、『ザ・ライド』の『フューチャーテクノロジー研究所』の職員らしき人々が映っている(実際はちょっと色が違うけど)。彼らも未来の世界に遊びにきてたのかな?

・やっぱり無理か
 フューチャー・ジャケットが自動乾燥する場面ですが、実はマーティの髪の毛は水中から上がった頃より大分乾いている。

・まだやるの?
 PART1で歴史保存協会が時計台の寄付集めをしていたが、未来の2015年でもまだやっている。募金集めをしている彼の名はテリー。この後の1955年でも登場していて自動車修理工場で働きビフの車を直している。
 また未来のファッションであるネクタイ2本も初登場だったりする。

・ワールドシリーズとカブスについて
 現実の2015年でメジャーリーグ球団「シカゴ・カブス」はプレーオフ進出を果たして話題となった。BTTFの2015年では、そのカブスが1945年以来のワールドシリーズ優勝を果たしている。どうせ未来を描くならとんでもないことをしようという製作陣のお遊び(2016年には1年遅れて本当にカブスがワールドシリーズを優勝している)。対戦相手の「マイアミ」も1989年当時には球団が無かったお遊びだがこちらも現実世界で後に誕生している。
 そんな出来事に驚いていたマーティに対して、テリーの「昔に戻れたら」という発言はスポーツ年鑑を購入への大きな動機となった。ちなみに、PART1の段階でまだタイムトラベルの危険性を知らなかったドクが「25年分のワールドシリーズの勝敗を見てくる」と言ってたりする。マーティの年鑑購入にはドクも少しは関係しているのかもしれない。

・めちゃくちゃ
 地下からマーティが出てきてから空模様が凄いことになっている。地下から出てきた時は日中、次にテリーと話している時には夕方みたいになっている(時計台の夕日に注目)。しかし、スポーツ年鑑を買った後は元に戻っている・・・。

・次回予告その2
 マーティが騒動を起こしている間にドクは着替えていたが、その服の模様がサボテンと機関車のデザインでPART3の西部劇を予告している。

・マーティJrも映画好き?NEW!
 『カフェ80's』を出たマーティJrが車にひかれそうになった際に放つ"Hey! I'm walkin' here! I'm walkin' here!(ねぇ!人が歩いてるんのに何だよ!)"は、映画『真夜中のカーボーイ』でダスティン・ホフマン演じるラッツォがアドリブで言った有名なセリフ。日本だとあまり有名じゃないが「アメリカ映画の名セリフベスト100」で27位にランクインしている。
 ちなみに、小説版ではこの時のマーティJrは目覚めたときにグリフがいなかったため「俺はグリフにはっきりノーといったんだ。それでビビって逃げたんだな。明日からはあのガキ大将にへこへこしなくていいぞ」と胸に秘めておりマーティJrの未来への変化の暗示していた。

・写真
 全シリーズ共通ネタ。未来が変わっているかの重要な手がかりになる写真や新聞。今回はマーティJrの強盗事件の記事が、グリフ逮捕に変わる。

・2015年の新聞記事
 2015年10月22日の「USA TODAY」ヒル・バレーエディションをよく見るとグリフの逮捕記事に逮捕された4人のそれぞれ名前と年齢が書かれている。
 さらに、他の記事を見てみると左の見出しには「飛行する車から投げ捨てられたゴミに当たって男性死亡(上から2つ目)」や「投手、サイボーグの腕を使用し使用停止(上から9つ目)」と2015年ならではのユーモアな見出しが並べられている。特に上の赤丸は「大統領曰く、彼女はレポーターによる同じ質問に飽き飽き」と書かれており、大統領の代名詞がSHE'Sとなっているのでこの時代の大統領が女性ということがわかる。まさしく2016年の大統領選挙ではトランプの対抗馬がヒラリー・クリントンだったので彼女が当選すれば現実のものとなっていた(トランプが選ばれても1985年Aビフのモデルなのでどちらでもよかったのだが)。
 その下には"QUEEN DIANA"とありダイアナ妃が女王となっているのがわかる。だが現実では1997年にパパラッチの追跡から起こった交通事故で亡くなっている。ダイアナ妃は1985年秋にイギリスで行われたPART1のロイヤル・プレミアに出席して映画を観賞しており、そのつながりから見出しに載ったと思われる。完全に余談だがこのロイヤル・プレミアでダイアナ妃の横に座る栄誉を得たのは主役のマイケル・J・フォックス。「実質デートじゃないか」と興奮していたマイケルだったが、映画が始まると猛烈にトイレへ行きたくなるピンチに見舞われる。観賞中のダイアナ妃の前で席を立つわけにもいかず2時間じっと耐え抜いたという。

・ベトナムNEW!
 劇中ではハッキリ写っていないのでこんなブレブレで申し訳ないが、ドクの後ろに"Surf Vietnam(ベトナムでサーフィンしよう)"と書かれた看板。これは『地獄の黙示録』で歌われた"Charley don’t surf"(ベトコンはサーフィンしない)のもじったもの。確かにあの映画の前半を見ると、ベトナムでサーフィンするしか印象に残らないのでスタッフがベトナムといえばというお遊びで入れたのかも。また映画公開の1989年当時はベトナム戦争の影響でアメリカとベトナムの国交が戻っていなかったが、2015年には国交も正常化して観光にも行けてるだろうというお遊びも含まれていたと思われる。あとで解説していますが1985年Aの新聞記事の伏線でもあったのでしょう。現実世界でもアメリカとベトナムは1995年に国交正常化を果たした。

・熱弁のあと
 ジェニファーが警察に調べられている場面でのドクとマーティの会話だが、ドクがあまりに熱弁するのでその風圧でマーティの前髪が一瞬上がる。それも何度も。ドクの熱弁ぶりがわかります。

・マクフライ家の口癖なのか?
 気絶したマーティが目覚めるたびに言う口癖"Mom? Mom, is that you?(ママ?ママなの?)"だが、マーティの娘マーリーンもジェニファーの声を聞いて出てきた時に同じ言葉を言っている。家族みんな同じ口癖なのか?

・ヒル・バレー高校の制服がこんなとこにも!
 PART1の細部考察でも紹介した1955年でヒル・バレー高校のジャケットだが、この2015年のマーティの家でもジェニファーの後ろにそのジャケットらしきものが掛かっている。1985年でもちゃんとあったんだね(深読みすればこの未来マーティにとって唯一栄光の時代だったから大事に取っておいてる?)。

・ヒルデイルは犯罪都市
 ちょっとわかりづらいのだが、ヒルデイルの看板の下に書かれている文字。元々、"The Address of Success(成功者たちの住まい)"と書かれた部分が"Success"のcとsが落書きされて"The Address of SucKeRs(クズ共の住まい)"となっておりマーティが憧れた高級住宅地が2015年では犯罪都市になっているのがわかる。

・逆さまだから・・・

 未来のマーティ家で、ジェニファーが簡易結婚場での結婚写真を落としてしまうが、その後ジョージが拾って元に戻している。しかし、ジョージが逆さ吊りのために写真が逆さまに置かれている。
 また、このシーンでジョージは"You're right. Well, You're right."と言っているが、実はPART1の前半で、会社の上司のビフに情けない姿を見せたジョージがマーティに向かって"You're right. You're right.(その通り。お前の言う通りだよ)"と同じことを言ってる(画像のシーン)。歴史が変わっても、また30年経っても口癖が変わっていない。

・次回予告その3
 未来のマーティの家で話題になったマーティが起こしたロールス・ロイス事故。どういう経緯で事故になったかは次回作に持ち込まれる。

・そんなCMあり?
 家に帰ってきたマーティJrは6画面でテレビを見るが、この中で右上の63chをよく見ると豊胸手術のCMが流れている。

・瞬間加水ピザNEW!
 老ロレインの得意技ピザの解凍。このピザは冷凍されているわけではなく水分が抜かれて小さくなっており、レンジで加水されることによって一瞬で元の大きさのピザに戻るという設定。ちなみに、ブラック・アンド・デッカー社製。
 撮影方法としては実は小さいピザを入れた後に、電子レンジに偽の天井を作りそこに本物のピザを下に隠し、ドアを閉じた後に落として小さなピザを覆って隠すという極めてアナログなトリックで表現している(左のコンセプトアートの画像でもレンジの上に隠れたピザが確認できる)。

・シンプルなのが好み
 ロレインが作ったピザからサラミ入りを取るマーティJr。しかしその後、手ですべてのサラミを落としている。シンプルなピザがお好み?

・ニードルス
 今作から登場するマーティの悪友ニードルス。彼を演じているのは『レッド・ホッド・チリ・ペッパーズ』のベーシスト、フリー。ゼメキスは「彼がニードルスなのはイカしてるよね」と語っている。

・富士通
 未来のマーティをクビにした人物の名前は『イトウ・フジツウ』(画面の下に名前が書いてある)。日本の企業『富士通』から取られた。ゼメキスたちは「トヨタ」など同じく日本人の創設者の名前が会社名だと思って使用した。
 ちなみに、フジツウの年齢を見ると42歳。47歳のマーティの落ちぶれぶりをこんなところでも表現。

・手を骨折
 クビにされた後のマーティがギターで弾いた曲は『パワー・オブ・ラブ』の前奏部分。手を骨折したせいであまりうまくない。

・ドクから譲り受けた?

 未来のマーティの家の書斎にカジキマグロのはく製が置かれている(画像左上)。実はこれPART1の55年ドクの実験室にも置かれていた(マーティがビフを肥やし突っ込ませて帰ってきた後に確認可能)。ドクの遺品として譲り受けた?

・まぬけ
 気絶したジェニファーをデロリアンに連れて行くためドクがマーティを呼ぶが、その後の老ビフがデロリアンから出るカット内の左上でも同じ動きをしている。

・次回予告その4
 ドクの「西部の時代に行けないのが残念だ」「今度はもうひとつの宇宙の神秘を研究しようと思う…それは女性だ」はPART3の舞台・西部とクララとの出会いを暗示している。

・証拠
 老ビフがデロリアンを使った証拠として、ドクが1985年に戻ろうとタイムサーキットの目的時間をセットしたときの出発時間を見ると【NOV 12 1955 6:38(1955年11月12日午後6時38分)】となっている。これに気づいていれば…。
 BTTF公式サイトのよくある質問には「老ビフはビフに年鑑を渡してから夜まで何してたの?」という問いがありゼメキスとゲイルは以下のように答えている。「この余分な時間は単に製作上の都合によるものだ。ドクたちが未来を去るシーンを撮影したときに老ビフがビフに年鑑を渡すのが昼か夜どちらか決まっていなかった。そのため時間的に余裕を持たせて夜のシーンでもカバーできるようにしたんだ。では老ビフはこの空いた時間をどうしていたかについては2つの可能性がある。1)未来に戻る前に少し懐かしい観光をしていた。2)デロリアンが警察に見つかって彼が撃たれる可能性があったので暗くなるのを待って出発した」

・気づく人は気づきやすい
 1985年Aに着いたデロリアンが着地するとき、電柱を通り過ぎるところでミニチュアから実車に切り替わっている。

・唯一の2作同時撮影

 1985年Aのジェニファー宅前のシーンだが、実はその日にPART3の1885年から帰ってきたマーティがジェニファーを起こすシーンを撮影したそう。PART2と3は別々に撮影しましたが、このシーンのみ唯一2作同時撮影を行った。

・送る

 ドクとアインシュタインが乗ったデロリアンが、マーティを家まで送るシーンは方向も含めて、PART1のマーティが1985年に帰って来たシーンと同じ。今回は雰囲気が全然違うけど。

・マイケル・ジャクソン
 元はマーティの部屋だった1985年Aに住んでいた黒人の少女の部屋に飾ってあるポスターはマイケル・ジャクソン。世界がどんなに荒廃しようともスーパースターは変わらないってか。

・やはり年代の確認にはこれがピッタリ

 PART1で1955年に来た直後にどの時代にいるか確かめるため新聞を読んだマーティだが、PART2でも1985年にいることを確認するために新聞の日付をチェックする。

・地獄のバレー?
 マーティが踏んだ看板は"HILL VALLEY(ヒル・バレー)"に黒字の上書きによって"HELL VALLEY(ヘル・バレー)"になっている。

・ひかれる
 全シリーズ共通ネタ。新しい時代へ行くと必ず何かにひかれそうになるマーティ。今回は1985年Aで何台ものバイクにひかれそうになる。

・要喫煙NEW!
 ビフ・タネン博物館は喫煙可というか"Smoking Required"だから「要喫煙」で絶対喫煙してないと入れない?隣には55年で肥やし突っ込んだビフのフォードの車が置かれている(もちろんこの時代では、それは秘密にされて歴史的な乗り物となっていると思われる)。入場料は意外と良心的で5ドル。

・次回予告その5
 ビフ・タネン博物館の歴史紹介ビデオでPART3に登場するビュフォード・タネンの紹介がある(まだPART3の撮影前だったので実際のビュフォードとはちょっとビジュアルが違う)。

・うなされる
 全シリーズの共通ネタ。寝込んだマーティが話し掛けてくる人を母親だと思い話すが、毎回飛び起きることになる。今回はグラマーなママで27階にいることを知り起きる。

・3Dは・・・
 1985年Aでの3Dは大人になっても3Dメガネ(サングラス?)を着用している。よく見るとレンズ部分が赤と緑になっている。
 ちなみに、画像のシーンではカットごとに3Dの立ち位置が変わっているので大変なことになっている。

・想像以上に仲良し
 これはクソどうでもいいネタなんですが、ビフとロレインが別れ話をしているこのシーン。奥を見ると手下3人が仲良く隣同士で話しているのが見えます。40代のおじさん3人がこれだけ広い部屋で一つのソファに座り合うのがかわいいなと思ったので紹介。

・ドクの黒板
 複雑なタイムトラベルについて図を使いながら一気に解説していくドク。映画の脚本家の間では図などを用いて複雑な説明が必要なシーンは「ドクの黒板」と呼ばれているらしい。このシーンを上回るようなわかりやすいシーンを作るのは難しいためだ。映画作りの1つの指標になっているということか?

・あの機械がこんなところに!

 ボロボロとなったドクのガレージ。その奥をよく見ると、なんとアインシュタイン用の「自動餌やり機」らしきものが見える。別の世界線になってもここが1985年だということがわかりますね。ちなみに、PART1の間取りで考えれば「餌やり機」の横が、このガレージの入り口なんでしょうか。

・ヒル・バレーだけじゃない
 最悪な世界になったヒル・バレーだが、それはアメリカも同じだった。ドクが捕まった新聞記事の右側には『ニクソン5回目の任期を願う。1985年までにベトナム戦争終結を誓う』という見出しがある。
 アメリカ大統領で唯一途中で辞任したニクソンが憲法で決められている大統領の任期の2期を超えて就任中に加え、大規模な反戦運動によって1975年に撤退したはずのベトナム戦争がまだ継続されているという最悪の世界なのである。

・次回予告その6
 入浴中のビフが見てた映画はクリント・イーストウッド主演『荒野の用心棒』。ここで使われた防弾チョッキネタはPART3でマーティがやることになる。皮肉な事にビフが先祖ビュフォード逮捕の手伝いをしている。

・マッチ(ビフの部下じゃない)
 『ビフの極楽パラダイス』の宣伝用マッチは、元の1985年でのビフの自動車工場宣伝用マッチと同じである。そこを印象づけるためにPART2冒頭でビフがマーティに工場の新しいマッチを見せに行くシーンが追加された。

・次回予告その7
 拳銃を突きつけられたマーティは見事なフリスビー投げでピンチを切り抜けるが、PART3でもその腕前を発揮しフリスビー投げでドクのピンチを救う。

・スタジオで撮ってたの!?
 極楽パラダイス屋上のシーンはユニバーサルのスタジオ内で撮影された。通称『ステージ12』と呼ばれるところで、ユニバーサルのスタジオでは最大の大きさ。デロリアンをクレーンで吊って撮影を行ったというから、いかに巨大なのかがわかる。
 ちなみにPART2・3ではステージ12で多くの撮影が行われ、ここ以外にドクとマーティが55年リヨン団地前での会話シーン、PART3のデロリアンの発掘するシーンなど、まさかと思われる場所がセットで撮影されている。最もスタジオ12を広く使用したセットは極楽パラダイス27階のビフ居住スペースとのこと。

・だからスタッフは反射を嫌がるのだ
 ドクがトランクケースから各年代のお札を見せるこちらのシーンでは、反射で一瞬カメラか照明の三脚が映ってしまっている。

・綺麗なドレスです
 1955年で洋服屋から出てきたロレインが手に入れたドレスはもちろんマーティとの『魅惑の深海パーティー』で着ていくためのもの。こちらの衣裳はPART1撮影当時に3着あったが、PART2撮影時にスタジオが持っていた2着はなくなっており、奇跡的にロレイン役のリー・トンプソンが自前で保存していた1着を使用している。現在でもリー・トンプソンはこの衣装を保存している。

・あなたその数時間後に同じこと言うよNEW!

 ロレインを見かけたビフがあいさつがてら一言。「おやおや、これはこれは(Well, lookse what we have here.)」。このセリフはPART1で「魅惑の深海パーティー」でマーティと車内にいたロレインを見かけた時にも言っている。あなた、ロレイン相手に1日2回も言わないの。吹き替えでは絶対翻訳されないので、ぜひ英語で聞いてみてください。

・この細かさは異常

 1955年でビフとロレインの後ろに"ZALE'S jewelry(ザイルズ・ジュエリー?)"というスポンサーの店が登場する。こちらは30年後の1985年でも営業中らしくPART1冒頭のマーティとジェニファーが座ったベンチに広告があり、お店が「ツイン・パインズ・モール」に移転したことがわかる。

・ここの合成は本当に素晴らしいNEW!
 若いビフと老ビフがガレージ話すこちらのシーン。合成のためなのかバックミラーが外れている(他のシーンではしっかりついている)。老ビフからビフにスポーツ年鑑を渡すところでは、カメラの見えないところでモーターがついた仕掛けで年鑑を動かしている。おかげで、トーマス・F・ウィルソンがそれぞれを演じてもまったく同じ動きをさせることができた。
 ちなみに、UCLA 19-17 ワシントン大学で終わるこの試合は、1955年で第4クオーターで決まった実際の試合を元にしている。劇中のように終了間際で決まったかは不明だが、スポーツの結果にうるさい人がいるのでボブ・ゲイルが図書館に行って調べたという。

・急いで来たのでしょう
 マーティを助けるためにビフの家に自転車で来たドクですが、帽子や手帳、自転車などに値札がついてたままである。

・30年経っても口癖は変わらない
 上のビフの家に訪れるシーンのラストにドクはこう言います。「Damm! Where is that kid?(あの子はどこ行ったんだ!)」。実はPART1でも55年ドクが時計台の落雷前になかなか帰ってこないマーティに対しても同じことを言っている。30年振りにあのイライラを思い出したのかな?

・パパはマンボがお好き
 ビフが『魅惑の深海パーティー』へ向かう際にラジオから流れている曲はペリー・コモが歌う『パパはマンボがお好き(Papa Loves Mambo)』。実はPART1でマーティが1955年に訪れた時にも流れる予定だったが『ミスター・サンドマン』が選ばれたために不採用となった。惜しくも選ばれることがなかったこの曲も続編が再び1955年を舞台になったことで晴れて流されることになったのである。

・たまにはイタズラもする
 体育館の外で3Dが「飲んじゃえよ」とビフにお酒を渡すこちらのシーン。実はその前に3Dは中身を逆さにして空なのがわかっておきながら渡している。そのためビフはすぐさま瓶を投げ捨てている。日頃こき使われている3Dの小さなお返しのつもりだったのかな?
 個人的にこのくだりが大好きで、イタズラしておいて結果を気にしない3Dとやられて一切に怒ったそぶりを見せないビフの信頼関係がとっても素敵。

・スポーツ年鑑の裏話
 1950年から2000年までの野球、フットボール、競馬、ボクシングなどあらゆるスポーツの記録が書かれた『グレイ・スポーツ年鑑(Grays Sports Almanac)』。しかし、よく考えれば50年分の情報があの薄さというのはおかしなもの。実は脚本のボブ・ゲイルも厚さがおかしいのをわかっており、ケツポケットなどに入れるサイズしたいということで敢えてこのサイズにしたという。

・オー・ララ
 マーティを大いに困らせたスポーツ年鑑のカバーをかぶせた『オー・ララ』。実はストリックランドがビフから取り上げる際に「スポーツ年鑑?見ごたえのあるないようだ」と言ってるときに既に中身がスポーツ年鑑ではなく『オー・ララ』に入れ替わってるのが確認できる。

・やっぱり裏で・・・
 ストリックランドが自分の部屋でマグカップに入れて飲んでいたのはウィスキー。引き出しから出す時に確認可能。ドアが勝手に閉まった時もストリックランドはウィスキーがばれると思って背広に隠している。

・オー・ララの裏話
 「オー・ララ」は実在しない雑誌。表紙はフランスの雑誌Swank(1955年 7月版)の表紙に写った女性を反転して使用している。そのため右下の値段も当時のフランス通貨である4フラン50セントと表記。中身に関しては本物のフランスの雑誌「Paris Sex Appeal(パリ・セックス・アピール)」1935年12月号を使用している。
 ちなみに、"Oh LàLà"は「サプライズ」、「褒め言葉」、「喜び」など色んな意味を持つフランス語のフレーズらしい。日本語の「あららー」と似たような感じか?

・なければ作ればいい
 行方知らずとなったスポーツ年鑑を見つけるこのシーン。実は高校にこのようにキレイに駐車場を見下ろせる場所がなかったので、わざわざストリックランドの部屋を高校に新たに建てている。

・人工呼吸
 1955年に人工呼吸(心肺蘇生法:英語ではCPR)はない。

・バケツ

 ドクがリヨン団地の看板裏で燃料補給に使っていたバケツは、後にマーティがスポーツ年鑑を燃やすときにも使ったのと同じ。

・ちがう
 マーティが弾く「ジョニー・B・グッド」は前作と微妙に異なっている。またPART2のマーティが体育館に入ったときにジョージとロレインがキスをしているが、PART1の同じ場面ではキスをしていない。マーティとドクが再び1955年に来た時点で歴史がまた変わったということか。

・舞台袖
 PART2マーティが舞台袖のはしごを登った後に、PART1にあったようにマーヴィン・ベリーが従兄弟のチャック・ベリーに電話をかけようとする。
 ちなみに実際の体育館のロケ地にはキャットウォークがなかったのでPART2マーティが舞台上を渡っているシーンは全てセット。

・こりゃ不良だ
 ビフがダンス・パーティーを出ての帰り道。車を運転しながらスポーツ年鑑を見たりしているので、飲酒運転&よそ見運転&片手運転の違反ラッシュ。昔から運転マナーが悪いんだから。とはいえ心の中はジョージのせいで相当憂鬱だったでしょう。

・見えてる
 マーティがホバーボードでビフの車に乗り移る際のこのカットではデロリアンの下から車輪が見えてる。実際の撮影ではデロリアンを後ろの車で押していたという。

・これはスケボー?
 スポーツ年鑑を取り返した後にトンネル内でビフに追いかけるシーンの天井からのカットでは、マーティの軸足の位置が他のカットよりだいぶ前にある。この位置だと軸足がストラップに引っかかってないので、デロリアンの旗を掴んだ時にホバーボードは置いてかれてしまうのだが…。
 個人的にはこのカットが車輪付きのスケボーで撮っていたかどうかも非常に気になります。

・肥やし
 全シリーズ共通ネタ。必ずタネン家は肥やしに突っ込む。今回はスポーツ年鑑を取り返すためにマーティを追うビフだが結局かわされて肥料トラックに突っ込む。わずか数日で2回も肥料はかわいそう。

・写真
 全シリーズ共通ネタ。未来が変わっているかの重要な手がかりになる写真や新聞。今回はスポーツ年鑑を燃やした事で、新聞記事のジョージ死亡が受賞に、ドクも精神病院でなく受賞する記事に変わる(ちなみにドクが何の研究で受賞したか明らかになっていない)。

・ドクはタイムスリップしなかった?
 ドクの新聞記事が変わるこのシーン。左をよく見るとタイムサーキットがオフになっている。このままで落雷を受けていたらドクはただ黒焦げになっていたのでしょうか?

・炎の跡
 ドクが西部にタイムスリップする際に「99」を反転させたような炎ができますが、これは雷の衝撃を受けた後にデロリアンが高速で回転しながら140キロに達したため。よく見るとデロリアンが消える直前に上を向いているのがわかる。

・ドクは生きている!

 PART1でテロリストに殺されたと思い落ち込むマーティ。だが、ドクが助かってるのを見て「生きてんの?(You're alive!)」と驚く。PART2でもデロリアンと共にドクが消えたと思うマーティ。だがウエスタン・ユニオンから渡された手紙を読んで彼はこう叫ぶ!「生きてるんだよ!("He's alive!")」。
 この時どちらも時を超えて情報を知らせるために手紙が使われている。PART1でマーティがドクに未来で殺される事を伝え、PART2では逆にドクがマーティに過去で生きている事を伝えた。

・撮り直しNEW!
 PART1のデロリアンがタイムスリップ後ドクが炎の間の歩くシーンからは撮り直し。パッと見ではどこが変わったかわかりづらいが、4Kで見ると道路を走るの炎の跡がPART1だと実際にガソリンを塗って燃やしていたの対して、PART2では火炎放射器みたいな機械で燃やしているのがハッキリわかる。PART1撮影の反省で本番中に消える可能性があるなら、機械を置いてずっと燃えておくようにしょうとしたんですかね。
 そして、このラストシーンはPART2の最初の撮影でもある。2人の掛け合いは4年のブランクをまったく感じさせなかったという。個人的には4年ぶりのクランク・インが、未来へ送り出したはずのマーティが55年ドクの元に再び現れるこのラストシーンだなんて実にいい撮り順だなぁと感心してまいました。

・次回作にて完結
 ラストは"TO BE CONTINUED(次回作へ続く)"ならぬ、"TO BE CONCLUDED(次回作にて完結)"という文字が出てPART2は幕を閉じる。

ストーリー 作品考察