登場人物
ホームBack To The Future's Room

メインキャラ
マーティ・マクフライ
ドク・ブラウン
ビフ・タネン
ロレイン・マクフライ
ジョージ・マクフライ
クララ・クレイトン
ジェニファー・パーカー
3D&スキンヘッド& マッチ
ストリックランド教頭
デイブ&リンダ・マクフライ
アインシュタイン
コペルニクス

PART1
オーディション審査員
時計台のおばさん
ジェニファーの父親
リビアのテロリスト
ピーボディの家族
レッド・トーマス&レッド
ルウ
ゴールディ・ウィルソン
ロレインの両親
ロレインの兄弟
ディクソン
バブス&ベティ
警官
マーヴィン・ベリー
  
  
  
  
  
  
PART2
マーティ・マクフライJr
マーリーン・マクフライ
グリフ
データ&スパイク&ホワイティー
ゴールディ・ウィルソン3世
テリー
リース&フォーリー
アンティークショップの店員
フレッド
ニードルス
イトウ・フジツウ
黒人家族
ガルトルード・タネン
レスター
ウエスタン・ユニオン
  
  
  
  
  
PART3
シェイマス・マクフライ
マギー・マクフライ
ウィリアム・マクフライ
ビュフォード・タネン
スタブル&シガー&バック
ストリックランド親子
チェスター
レヴィ&ジーク&ジェブ
ヒューバード
汽車の運転手たち
エルマー・H・ジョンソン
ミスター・フィリップス
有刺鉄線のセールスマン
歯なし&アイパッチ
赤い服の男
ジョーイ
ストリックランドの副官
D・W・グリフィス
ニードルスの仲間たち
ジュール&ヴェルヌ・ブラウン

マーティ・マクフライ (Marty McFly)
名前:マーティン・シェイマス・マクフライ(Martin Seamus McFly)
俳優:マイケル・J・フォックス
生年月日:1968/06/12(コミック『HARD TIME』より)
職業:高校生
登場作品:全作品に登場
口癖:「ヘビーだ(This is heavy.)」「完璧だ(Perfect.)」
 本作品の主人公。ヒル・バレー高校に通う17歳の高校生。ガールフレンドはジェニファー・パーカー。親友はドク・ブラウン。
 1968年にジョージとロレインの次男として誕生。兄はデイブ、姉はリンダの3兄弟。8歳の時に居間の絨毯を燃やしてこっぴどく怒られたのを気にしていて、思わず若い頃の両親にあまり叱らないでと忠告している。
 趣味はギターとスケートボード、好きな飲み物はダイエット・ペプシという今時の高校生。常にaiwa製のウォークマンを携帯している。ギターの方ではバンド『ピンヘッド』のギター兼メインボーカルを務めているが、本人は自信が持てずオーディションテープをレコード会社に送れずにいた。スケートボードと言えばPART1はもちろん、PART2の未来のアイテム・ホバーボードでも見事に実力を披露してる。またゲームも得意でPART2でワイルド・ガンマンの腕前を披露し、それをPART3ではセブン・イレブンで覚えたと発言している。ダンスも得意らしく西部の時代に「ビリー・ジーン」を口ずさみながらムーンウォークを披露している。
 遅刻癖があるらしく、PART1冒頭で4日連続で学校を遅刻している上に、ドクに言われた深夜の実験も寝坊するところだった。とはいえその後、気を失う度に変わり果てた母親などに起こされるハメになる。寝相もひどい。また「腰抜け」と呼ばれるのを嫌い、それを言われるとカッとなってしまい、自ら様々な困難を招いてしまう。
 危機に直面にした際の頭の回転は非常に早く、「あれを見ろ!」とよそ見をさせてからの攻撃が得意。それ以外にも、即席でスケボーや防弾チョッキを作ったり、ホバーボードの特性を生かして壁を使って年鑑を奪い取るなどの行動をみせた。フリスビー投げも得意としており1985年Aのビフから逃れたりや1885年でのドクのピンチを救った。だが、四次元的な話に弱く、ドクがその説明をしだすと嫌がるそぶりをみせる。とはいえドクとの実験との際には、"右"と混同しないように返事を"Right"ではなく"Check"と返すようにするなどドクの実験には協力的なよう。また帽子を被ってもすぐ脱いでしまう。
 2015年ではジェニファーと結婚。マーティJrとマーリーンを授かるが、家庭内はうまくいっておらずジェニファーは家に帰るのが遅くなっている。家で尊敬されている機械だけといった有様。また「腰抜け」と呼ばれるとカッとなるクセを引きずっており、そのせいでニードルスにけしかけれらて会社の不正を働いてしまい、すぐにミスター・フジツウにバレてクビになってしまう。しかし、PART3のラストでは全ての元凶となったニードルスとのドラッグレースで起こる『ロールス・ロイス事件』を回避して別の未来が示された。ちなみに、1985年Aの世界ではスイスの学校に飛ばされていた。
 マーティは多くの別名を持っており、1955年ではカルバン・クライン(ロレインの勘違いからではあるが)、1885年ではクリント・イーストウッドと名乗り、またジョージを脅すためにダース・ベイダーと名乗った事もある。
 ご存知の通り、当初マーティ・マクフライはエリック・ストルツが演じて撮影が始められたが、ゼメキスの求めるマーティを演じきれずに撮影途中で降板となり、マイケル・J・フォックスが演じる事となった。
 生年月日に関しては彼の運転免許証から。ちなみに、PART1当時ではマーティのフルネームが決まっていなかったためか、免許証の彼のサインは「Martin J. McFly」となっておりシェイマスの「S」は入っていない。この「J」はマイケル・J・フォックスから取ったスタッフの遊びだったのでしょう。
 ドクとマーティの出会いは劇中では説明がないがコミック版の第1話で明らかになっている。ちなみに、2011年にファンの問い合わせでもボブ・ゲイルはこう答えています。「ゼメキスと私で作った歴史はこうだ...マーティは幼い頃からドク・ブラウンは狂人で危険人物だったと言われてきた。そこで13か14歳の時にマーティは彼が危険だという理由を見つけにドクの研究室に潜入することにした。しかし、マーティは逆にそこにあったすべてのクールな物に魅了された。ドクが彼を見つけたとき、マーティがクールだと思ってくれたことに大喜びし、彼を受け入れることした。ドクはマーティに実験を支援するためにパートタイムや犬に世話の仕事を与えたのだ。
これが彼らの関係の起源だ。-ボブ・ゲイル」
出典元
 また、1983年段階の初期台本には彼らの出会いが明言されている。「ドクが自分の家の前に現れ、ドクのガレージを掃除するために雇われた。週に50ドルもらい、ビール飲み放題、そして、ドクが持ってるレコードを好きなだけ持って行って良いと言う条件で」

ドク・ブラウン (Emmett "Doc" Brown)
名前:エメット・ラスロップ・ブラウン(Dr. Emmett Lathrop Brown)
俳優:クリストファー・ロイド
生年月日:1920
職業:科学者・鍛冶屋
登場作品:全作品に登場
口癖:「なんてこった!(Great Scott!)」
   「その通り!(Exactly!)」
 主人公マーティ・マクフライの親友。特定の分野ではなくあるゆる分野の科学の研究を行っている科学者。決してまともとは言えないものばかり発明してきたために、街中から変人扱いされていた。1955年11月5日に時計をトイレにかけようとして滑って転んで便器に頭をぶつけたときに『次元転移装置』の構想を思いつき、30年後の1985年についにタイム・マシンの開発に成功する。
 彼の先祖は1908年にアメリカへ移住。当時はフォン・ブラウンと名乗っていたが、第一次大戦中に父が改名した。11歳の時に、ジューヌ・ヴェルヌの『海底2万里』を読みに科学に一生身を捧ぐことを決意した。また12歳の時には同じくジューヌ・ヴェルヌの『地底旅行』に憧れて地球の中心を目指そうとした。科学へ傾倒はその後も続き、過去の偉大な科学者たちも肖像画を飾ったり、愛犬に名前をつけてたりとしている。他にも、子供の頃はカウボーイを目指していた時期があるが、それは思いがけない形で叶うことになる。
 1955年では、大きな豪邸を受け継いでいたが、変わった実験はこの頃から行っており街の人は近づかず専ら1人でいたようである。次元転移装置の構想が思いついたその日に、マーティという変わった青年が訪れて「あなたが未来で作ったタイム・マシンで来た」と告げられ、彼を助けるために奔走する。
 1962年8月1日には豪邸を火事で焼失するが、これもタイムマシンの開発費を捻出するための保険金と土地の売却が狙いだったと言われている。その後はガレージに住み込み、「ブラウン科学サービス」なる物で生活費及び開発費を捻出していた。1983年5月23日には『ブラウン氏受賞』という新聞記事が出ているが具体的にどの分野での受賞したかは不明。
 そして、1985年10月26日にタイムマシン「デロリアン」の開発を成功する。その完成直後にリビア人で殺されてしまうが、過去に戻ったマーティの手紙を読み防弾チョッキを着けて難を逃れる。
 その後、2015年に旅立ったドクは、デロリアンの改造や、若返り整形手術を受けてシワを取り、血液を入れ替えたため30~40年ほど若返った。マーティJrの事件を防ぐ事に成功したが、同時にジェニファーが未来の自分と出会う事故が起き、「時空連続体」が破壊される危機にタイムトラベルの危険性を痛感する。ビフの牛耳る1985年Aから世界から救った直後に雷に打たれた衝撃で1955年から1885年へタイムスリップしてしまう。
 不可抗力とはいえ憧れの西部での鍛冶屋の生活を楽しんでいたが、過去の手紙を受け取ったマーティはドクが殺されると知って1885年に訪れ再開を果たす。そこで峡谷落ちるはずだったクララ・クレイトンを救う。しかし、彼女は峡谷に落ちて『クレイトン峡谷』と名付けられるはずだと知って愕然とし、タイムマシンを「災いを呼ぶもの」と発言している。
 にもかかわらず、ドクとクララは惹かれ合い、ヒル・バレー祭りでは一緒にダンスし、月の天体観測時には互いがジュール・ヴェルヌ好きがわかり、初めてのキスを交わした。
 クララを残して1985年に戻るはずだったが、クララが付いてきてしまいドクは1885年に取り残される。そこで2人の息子ジュールとヴェルヌを生み、汽車型タイムマシンを開発。1985年でアインシュタインを迎えにいくと同時にマーティとジェニファーと再会。「君たちの未来はその紙の様にまだ真っ白。未来は自分たち自身で作るものだ」という言葉を送り、どこかの時代へと旅立った。
 科学者であるために頭で理論的に考える癖があるが、発明のためには、リビア人テロリストの爆弾作りを手伝うと見せかけてプルトニウムも入手したり、閉鎖されている図書館に無断入って新聞を拝借したりと手段を選ばない。
 一言で言い表せることを独特の言い回しで大きく言う事がしばしある。例えばダンス・パーティーを「リズミカルな催し」など。非常に凝り性で、タイムトラベルの説明にだけに使う模型を建物の形まで再現しようとする。化繊アレルギーで木綿の下着を持ち歩き、アロハシャツをよく着る(1985年でも放射能防護服の下はアロハシャツである)。ウィスキー1杯で倒れてしまう程、アルコールに弱い。タイムトラベルを研究するとあって時間に興味があるらしく腕時計を両腕につけたり、時計収集家としてガレージに25分遅れの時計が大量に置いてたりする。
 また、どの時代にタイムスリップしても問題ない様に各時代の紙幣を入れたスーツケースを持っていた。
 元々の配役は、ニール・カントンが浮かんだのは『バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー』で共演したジョン・リスゴーだった。クリストファー・ロイドは最初断る予定でだったが、ゼメキスたちと直接話し合って引き受けた。65歳のドクを演じたロイドは当時まだ46歳だった。ドクのイメージはアルバート・アインシュタインのボサボサ頭と指揮者のレオポルド・ストコフスキーのオーケストラの動きを合わせたもの。PART3でお酒が飲めないことが判明したが、草稿の段階ではマーティが酒場に訪れるとドクはベロベロの姿だったという。
 ロイドは「ザ・ライド」をはじめや各CMなどで度々ドク・ブラウンを演じておりファンを喜ばせている。
 彼はプライベートは非常に無口でもの静か男だが、PART3の時に象徴するようなエピソードが残っている。PART3の公開直前の宣伝をする時に、なかなかキャスト陣の協力が得られなかった。困ったボブ・ゲイルたちは頼み込んで、クリストファー・ロイドに昼食の間、新聞記者のインタビューを答えるようにお願いした。とはいえ、無口なロイドなだけに答えくれるか心配だったが、インタビュー終わりに新聞記者から電話があった。「どうだった?」「彼は何も喋らなかった」。結局、記事はほぼ創作となった。

ビフ・タネン (Biff Tannen)
名前:ビフ・ハワード・タネン(Biff Howard Tannen)
俳優:トーマス・F・ウィルソン
生年月日:1937/03/26(PART2の21歳の誕生日に競馬を当てた新聞より)
職業:高校生(1955)・会社員(1985a)・自動車整備員(1985b/c)・ビフコ社長(1985A)
登場作品:全作品に登場
口癖:「なにバカ面して見てるんだ?("What you lookin' at, butthead?")」
   「ハロー?誰かいますか?("Hello! Anybody home?")」
 マーティの父ジョージをいじめる不良であり、シリーズに渡って登場するタネン家の人物の一人。1985年aでは、ジョージの会社の上司。1985年bは自動車整備工場長。2015年でも引き続き車のワックスがけをしていた。そして、その老ビフが55年の若き自分にスポーツ年鑑を渡したことで、歴史は大きく狂いビフコ社長として君臨する1985年Aが誕生してしまう。
 1955年では、足の弱った祖母ガートルード・タネンと一緒にメイソン・ストリート1809番地に住んでおり、ヒル・バレー高校に通うジョージ、ロレインの同級生。常に3人の手下マッチ、3D、スキンヘッドを引き連れている。ジョージをイジメており、宿題を代行させたりしていたが、それだけではなく街中の子供に対して何から悪行を重ねていたようである。反面、ロレインに対しては一途であり30年後も60年経っても、「ロレインによろしく」と告げている。乗っている愛車は46年式フォード・コンバーチブル。肥料にぶつかるのがお約束。言葉の言い回しをよく間違えており、歳をとった自分老ビフに注意されている。
 1985年aではそのままジョージと関係を続けて会社の上司になっており、学生時代と変わらずに報告書の代行をやらせていた。しかし、マーティで1955年にタイムスリップしたをキッカケにジョージの強烈な左フックを喰らってから彼の人生は大きく変わることになる。変わった1985年bでは自動車整備工場の工場長を務め、ジョージはお得意さんという関係になっていた。ワックスの2度がけをサボろうとするが、ジョージにあっさりとバレて注意を受ける始末。2015年でも整備工場を引退したかは不明だが、孫のグリフのためにワックスがけをやっていた。しかし、60年経っても中身の腹黒さは変わっておらず、ドクたちの話を盗み聞きしてスポーツ年鑑を過去の自分に渡してしまう。ちなみに、PART2の未公開では1996年ごろにロレインに射殺されており、老ビフは2015年に戻ってきた所で消えてしまっている(公式サイトのよくある質問より)。
 そして、1985年Aである。1955年に遠い親戚と言われた老ビフからスポーツ年鑑を貰ったビフは、58年の21歳の誕生日に競馬で万馬券当てて一躍、大金持ちとなる。その後もギャンブルを当て続けたビフは『地球一のラッキー男』と注目を集め、原子力工場と有毒廃棄物施設を保有する『ビフコ・エンタープライズ』を立ち上げる。1979年にはカリフォルニア州でギャンブルの合法化に成功すると、時計台を巨大なギャンブル施設に変えた『ビフの極楽パラダイス』を建設。施設内には『ビフ・タネン博物館』や最上階の27階には彼の居住施設となっている。この居住施設にはビフを称える盾が掲げられているらしく、ウィルソンのお気に入りは「国立アスベスト財団による“マン・オブ・ザ・イヤー”」だという。また、1973年にはジョージを殺害し、念願のロレインとの結婚を成し遂げ、彼女の豊胸手術をさせている。
 その後、再び1955年に戻ったマーティとの激しいスポーツ年鑑争奪戦を繰り広げたあげくに奪われ、彼は1985年cで元の自動車整備の工場長に戻った。
 3部作に登場する彼だが、両親や彼の子供については明らかになっていない。唯一、父親のキッド・タネンが『Back To The Future: The Game』に登場している。
 2015年に1985年Aのビフ・タネンのモデルが2017年から大統領を務めるドナルド・トランプであることが明らかになった。
 3部作通してタネン家が突っ込んだ肥やしだが、実際はもちろん本物肥やしではなく湿らせた草炭と敷きワラ、アルファルファの入った飼葉を混ぜたもの。とはいえゼメキスは役者への敬意からすべてのカットは1カットしかとらなかったという。
 ビフを演じたトーマス・F・ウィルソンはビフを演じるにあたりリアリティにこだわったという。「ビフにシリアスな面と、本当に悪い面がある。完全におどけたキャラクターにはしたくなかった。悪人はひょうきん者なんかじゃない。ビフに思いやりはない。ビフは人を傷つけても、なんとも思わないんだ」。また、PART2のビフが老ビフに対して言った「さっさと木のように消えなよ(Make like a tree and get outta here.)」などビフの発言やジェスチャーの多くはウィルソンのアドリブだった。
 ウィルソンはBTTF以降ビフ役のイメージが定着しないように様々な役柄に挑戦した。それでもビフのような役のオファーは止まなかったという。「嫌がらせや暴力、殺人犯を数えきれないほどオファーされた」と言うが、それを全て断ったと言う。

ロレイン・ベインズ・マクフ ライ (Lorraine Baines McFly)
名前:ロレイン・ベインズ・マクフライ(Lorraine Baines McFly)
俳優:リー・トンプソン
生年月日:1938
職業:高校生(1955)・主婦(1985a/b/c)・ビフの妻(1985A)
登場作品:全作品に登場
 マーティの母親であり、ジョージの妻。元の1985年aでは、中年太りしてアルコール中毒に犯された主婦となっており、恋愛に対しても堅物で「女が男を追いかけるなんてはしたない。母さんの頃は考えもしなかった」が口癖だったようである。
 しかし、マーティが1955年に行って若きロレインに会うと、85年からは考えられないぐらい痩せており、かわいい顔立ちをしていた。そればかりではなく、好きになったカルバン・クラインことマーティを追いかける積極的な女の子だった。さらに、酒もタバコも吸っていた。ちなみに、彼女はダンス・パーティーで駐車場にマーティといる時に「子供が出来たら、その子の好きな様に育てるわ」と宣言しておりマーティを呆れさせている。
 元々は、なぜか木から落ちてきたジョージを父親のサムが車でひいてしまい、家に運び込んだ所「ナイチンゲール症候群」で弱ったジョージを見て恋に落ちるのだが、その機会をマーティが奪ってしまったため、マーティは奔走することになる。
 結果、「男の人は愛する人を守るために立ち上がって戦うべき」という彼女の願い通りに、ビフに襲われていたところをジョージに助けられ、ダンス・パーティーのキスで無事に結婚することになる。しかし、歴史が変わったためマーティが現代に戻ると、ロレインはスマートな母親へと変貌しておりマーティ思わず倒れてしまう。
 2015年でもジョージとの夫婦生活が続いており、特技はピザの解凍。
 1985年Aの世界ではジョージを失い、子供3人を養っていくためにビフと結婚。彼の願いで豊胸手術を行っていた。また1985年aと同じく再びアルコールに溺れていた。その後、ビフとの生活が限界に達した、またはジョージの殺害の犯人がビフであることを知ったためか、1996年頃にビフを殺害している(公式サイトのよくある質問より)。
 PART2で豊胸用に作られた85年Aロレインの偽物の乳は、リー・トンプソン自身が持ち帰ったと2020年のインタビューで明らかにしている。「実際の自分の胸の形であるため、悪い人の手に渡ってほしくなかった」と。その後ラテックスだったため、ものすごく臭くなり捨てたという。一方、「魅惑の深海パーティー」で着用したピンクのドレスは今もリー・トンプソンが持っている。

ジョージ・マクフライ (George McFly)
名前:ジョージ・ダグラス・マクフライ(George Douglas McFly)
俳優:クリスピン・グローバー(PART1)/ジェフリー・ワイズマン(PART2・3)
生年月日:1938/04/01 (PART2の墓石より)
職業:高校生(1955)・会社員(1985a)・小説家(1985b/c)・故人(1985A)
登場作品:全作品に登場
口癖:「何事も成せばなる("If you put your mind to it, you can accomplish anything")」
 マーティの父親で、ロレインの妻。1985年aではビフが会社の上司で頭の上がらない冴えないサラリーマンだったが、1955年のマーティの仲介によって見事に更生する。
 1955年でも1985年とまったく同じようにビフやディクソンにイジメられていた。学校でも「僕を蹴って!(KICK ME)」書かれた張り紙を背中に張られたり、教頭には案の定「怠け者!」と呼ばれていた。しかし、自分に自信が持てないだけで既にSF小説は密かに書き始めていた。大好きな番組も「空想科学劇場(Science Fiction Theatre)」。木の上で女性の着替えをのぞきして所で落ちてしまうが、マーティに助けれられ車にひかれずにすむ。その後、突然現れたマーティという青年に「ロレインをダンス・パーティーに誘って」としつこく付きまとわれる。さらには、夜中にはバルカン星からやってきたダース・ベイダーにまで脅される始末。
 なんとかダンス・パーティーやってきたジョージだが、マーティとの約束した9時に行こうとしたら腕時計が遅れた上に、慌てて電話ボックスで時報で確認しようとしたらディクソンに閉じ込められ(未公開シーン)、やっとこさ車に着いて「おい貴様!その薄汚い手をどけろ!」と言ってみたらマーティじゃなくてビフがいたりと不運の連続。しかし、彼は愛するロレインのピンチに逃げずに、毅然と立ち向かい見事ビフを一発でノックアウトに成功。ダンス中に2人は初めてのキスを交わした。
 1985年bではロレインと結婚し、見事に小説家として成功。初めてのSF小説『宇宙で引き合わされた2人(A Match Made in Space)』を書き上げた。家族への口癖は1955年に出会ったマーティ少年から教わった「何事も成せばなる("If you put your mind to it, you can accomplish anything")」
 2015年でも裕福な生活を続けており、自身の小説「宇宙で引き合わされた2人」は映画化もされるほど大ヒットしていた。身体の方はゴルフを楽しんでる時に背中を痛めたため逆さ吊りになる機械で治療を受けている。
 1985年Aでは1973年3月15日に授賞式に向かう途中で強盗に射殺される。しかし、それはビフの犯行だったと後にビフ本人がマーティに告げている。
 ジョージ役を演じたクリスピン・グローバーはオーディション時から自己流に役を作り上げていたとロバート・ゼメキスとボブ・ゲイルは語っている。ボブ・ゲイルは「独特で記憶に残る演技」に感銘を受け、ロバート・ゼメキスは元々の設定だった「禿げかかり、退屈で、失望した男」を思い出せなくなったほど。その後もクリスピンは自ら詳細な設定を加えていき、ジョージのあの独特の笑いもその一つ。クリスピンの奇妙な笑い声に独特な動き、共演者たちが思わず笑ってしまい撮影は中断。20テイクぐらいかかったが、それを誰も気にしなかったほど全員が大笑いしていた。
 ご存知の通りそんなクリスピン・グローバーが続編では降板。降板理由はゼメキス、ゲイル側ではグローバーが主役のマイケルと同等の報酬を求めて最終的返事が来なかったためといい、グローバーはそれはゲイルの嘘だとハッキリ証言しているため真相は不明(グローバーの主張はこちらの記事から)。なんとなくグローバーはPART1で演技に関してゼメキスと度々衝突した上に続編で降板したので悪者っぽく見えて、逆にボブ・ゲイルはBTTFを作った製作者だからゲイルが言っていることが絶対正しいと思いがちですが、単純に「あいつ面倒だから降板させようぜ」と個人的な理由でゲイルが降板させて嘘の話を作った可能性だって十分あると思います。そしてその真相はきっと永遠にわからないでしょう。個人的にはもちろんPART2と3でもグローバーの活躍がみたかった。
 PART2以降はジェフリー・ワイズマンが演じている。グローバーが降板したPART2ではジョージは未来では逆さ吊りになり、1985年Aでは墓石に刻まれた。そしてグローバーは過去に自分が出演している映像が無断で使用されたと訴え起こし、後の俳優組合の規則の指標となった。
 さて、そんな墓石に刻まれた誕生日は1938年4月1日。PART1の小説版では8月18日と書かれていたので、それがPART2で変更になったというと実はそうではない。こちらはEinnie'85さん所有のPART1の台本。1955年でマーティがジョージと出会うシーンで、「あんた、ジョージ・マクフライ?」とマーティが言った後に、「誕生日は8月18日で、母親の名前はシルビアだろ?」と書かれて、その誕生日が上から4月1日と書き直されています。このセリフはカットされましたが、その設定がPART2でもちゃんと生かされていたということですね。
 個人的にずっと思っているのはジョージは「スター・ウォーズ」でダース・ベイダーを見た時にどう思ったのでしょう。「見てくれ、ロレイン!色が黄色じゃなくて黒だけど僕の前に現れたダース・ベイダーにそっくりだ!」とか言ったのかな(まぁロレインにもずっと秘密にしている可能性もあるけど)。

クララ・クレイトン (Clara Clayton)
名前:クララ・クレイトン・ブラウン(Clara Clayton Brown)
俳優:メアリー・スティーンバーゲン
生年月日:1855年10月25日(※コミック版より)
職業:教師
登場作品:PART3
 1885年のヒル・バレーの教師であり、後にドクの妻となる。ドクと同じくジュール・ヴェルヌが愛読書。
 11歳に時にジフテリアに感染し隔離されていたときに父親が望遠鏡をプレゼントし、毎日星空を眺めるうちに科学と天文学に興味を持つ様になる。
 BTTF公式サイトの「よくある質問」によると彼女の元々の歴史は、1885年9月4日にヒル・バレーに着いた彼女は馬の暴走で峡谷に落ちて亡くなってしまい、それを惜しんで『クレイトン峡谷』という名前がつけられていた(この歴史は1985年のマーティの授業でも教えられていた)。次にドクが1885年に訪ると、8月29日のヒル・バレー・ミーティングでクララを出迎えることを志願。9月4日に無事にクララを駅で出迎えたため命が助かる。さらにドクとはそのまま恋仲に。しかし、9月5日ヒル・バレー祭りでドクがビュフォードに後ろからデリンジャーで撃たれて2日後に亡くなってしまい、クララはその墓石に「永遠の愛と共に クララ」と刻んだ。その後9月15日にドクの死で取り乱したクララが峡谷に身を投げて自殺してしまった可能性も提示。ヒル・バレーの人々がこの死を悼んで峡谷の名前を「クレイトン峡谷」と名付けたとしますが、実際に起きたかどうかは曖昧なままにして人々の判断に任せるとしている。
 今度はマーティが1885年に訪れると、ドクと駅で出会うことはなくなってしまう。そこでクララは自ら馬車を引いて町へ向かおうとした。だが、ヘビに驚いた馬の暴走によって峡谷に落ちそうになり間一髪のところでドクに救出される。結局、マーティが来ても2人は惹かれ合う運命だった。
 しかし、突然ドクから「未来に戻らなければ」と別れを告げられ、それを「ジュール・ヴェルヌ好きの世間知らず女に対する適当な言い訳」と思い込み、平手打ちと共にドクを突き放した。傷心した彼女は翌日そのままヒル・バレーを離れようと汽車に乗り込むが、後ろの座席に乗っていた有刺鉄線のセールスマンから傷ついたドクの話を聞き、彼の真実の愛に気づく。
 ドクに会うために動く汽車に飛び乗った彼女はドクに「愛してる」と告白。その後、汽車から落ちそうになる所をホバーボードに乗ったドクに救出される。そして2人は無事に結ばれ、ジュールとヴェルヌという2人の子供を授かった。
 メアリー・スティーンバーゲンはダンス練習の際に足首をねんざしてしまい、いざドクとのダンスシーンでは足首をぐるぐる包帯を巻いていた。しかし、彼女はそれを感じさせない動きを披露しスタッフたちを感心させた。
 ドクがクララを家に送った際の別れ際に「ブラウンさん」と呼んでいたのに、最後は「エメット」と呼んでいる。
 初期の台本では「未亡人」という設定があったが、本編では完全になくなっている。

ジェニファー・パーカー (Jennifer Parker)
名前:ジェニファー・ジェーン・パーカー(Jennifer Jane Parker)
俳優:クローディア・ウェルズ(PART1)/エリザベス・シュー(PART2・3)
生年月日:1967/10/29
職業:高校生
登場作品:全作品に登場
 主人公マーティの恋人であり、2015年の妻。彼女も街の変わり者だと敬遠されているドクに対して抵抗がないようであり、ドクの言葉である「何事も為せば成る」の言葉をマーティに送っている。また自信失い気味のマーティのギター技術を信じていた。その後、マーティが落ちこぼれていっても離れずに結婚するなど彼女のマーティへの愛は本物だったと言うことだろう。なし崩し的とはいえ、2015年に連れてこられた時はかなり興奮していたが、そのせいでドクからαリズム催眠機で眠らされてしまう。その後、未来の自分の家に行くと、簡易結婚式場で駆け落ち結婚した事に愕然とする。未来の家の去る間際に未来の自分と遭遇してしまい気絶してしまう。彼女はそのままマーティが起こすまで自分の家のハンモックに寝かされていた。未来からマーティのクビ通告の紙を持って帰るが、それが白紙になったことでマーティと共にドクから人生の大きなアドバイスをもらう。
 PART1ではクローディア・ウェルズが演じたが、PART2撮影当時は母親のガンなど家族の事情により降板。エリザベス・シューが代役を務めた。そのためなのかPART2のオープニングは全て撮り直しとなっている。そんなエリザベス・シューは、1982年のバーガーキングのCMでリー・トンプソンと共演以降、親しくしていたため2人は映画での再会に喜んだという。当時のCMがこちら。


3D(3-D)&スキンヘッド(Skinhead)&マッチ (Match)
俳優:ケイシー・シーマズコ&J・J・コーエン&ビリー・ゼーン
登場作品:PART1・2
 1955年でビフといつも一緒に不良3人組。もうお馴染みだが、彼らの愛称の由来はそれぞれ3Dは3D映画を見る際にかける赤と青の3Dメガネをかけているため。マッチはマッチをいつも咥えているため。スキンヘッドは髪型がスキンヘッドのため。1985年Aでは、大人になっても大富豪ビフの手下として働いている(3Dはメガネのレンズが赤と青のまま)。
 彼らはそれぞれ愛称で呼ばれており、本当の名前を呼ばれる事も設定も存在しない。ビフの手下としてPART1と2で非常に印象の強いキャラクターだが、それぞれの詳細を書き辛い典型的手下キャラ。マッチに至ってはPART2で初めてセリフが与えられた。
 そんな不遇のマッチを演じてスクリーンデビューを果たしたビリー・ゼーンだが、手下の中では1番出世しており映画『タイタニック』でレオナルド・ディカプリオ演じるジャックの恋敵役キャルを演じた。

ストリックランド教頭 (Mr.Strickland)
名前:ジェラルド・ストリックランド(Gerald Strickland)
俳優:ジェームズ・トルーカン
生年月日:不明
職業:教頭先生
登場作品:PART1・2
口癖:「怠け者!(Slacker!)」
  マーティが通うヒル・バレー高校の教頭先生。1955年から禿げ上がっていた。ジョージ、マーティとマクフライ家は落ちこぼれと罵し、不良のビフも恐れる先生だった。『魅惑の深海パーティー』ではハメを外した生徒を厳しく監視する一方で、自分は部屋で飲酒をしていた。
 1985年Aでは学校を燃やされた上に、かつての生徒らしき者に命を狙われていたので、日々ショットガンで武装する日々を過ごしていた。在学していたはずのマーティのことも知らなかったが怠け者であることは一目で判断している。
 ちなみに、PART1の冒頭での彼の「ドクは危険人物だから注意したほうがいい」とアドバイスはその後のトラブルを見るとあながち間違いではなかった。

デイブ・マクフライ (Dave McFly)&リンダ・マクフライ(Linda McFly)
名前:デイビッド・マクフライ(David McFly)&リンダ・マクフライ(Linda McFly)
俳優:マーク・マクルーア&ウェンディ・ジョー・スパーバー
生年月日:不明
職業:デイブ/バーガーキング店員(1985a)・会社員(1985b/c)
   リンダ/大学生?(1985a)・ブティック定員(1985b/c)
登場作品:PART1・3
 マーティの兄弟たち。兄・デイブはバーガー・キングで働く落ちぶれた若者だったが(働いていた場所はドクのガレージ横にあった店舗らしい)、マーティが改変した1985b以降は毎日スーツで通う会社員になった。改変前でも後でもマーティの頭が悪くなることや、服のまま寝てしまう弟を心配する面倒見のいい兄である。だが「車が壊れた」など、大事なことは「いつも最後に教えられる」ことを不満に思っているそう。1985年Aでは浮浪者となっていた(本編ではカット)。その未公開シーンを見る限り、兄弟でビフと結婚したロレインとは会話しないと決めていたよう。
 姉・リンダの1985aでの職業は不明だが、マーティの兄弟の写真から1984年卒業ということから高校を卒業し大学に通っていると思われる。彼女のジョージとロレインの出会いのキッカケについての質問が、後々マーティを大いに助けることとなる(とはいえ元々100万回聞いてたらしいが)。1985年b以降はブティック定員となり、彼氏のポールに加えて、クレッグとクレイグからアプローチを受けているようである。1985年Aではクレジットカードで多額の負債を抱えていた(出演はなし)。
 姉リンダ役を演じたウェンディ・ジョー・スパーバーはPART2では妊娠中のため出演できなかった。彼女は1997年に乳がんを患いのちに全身に転移し、2005年に47歳の若さで亡くなった。2010年に発売されたブルーレイ以降に収録されたインタビューではキャスト・スタッフが彼女の死を悼むメッセージを残している。

アインシュタイン (Einstein)
名前:アインシュタイン(Einstein)
俳優(?):タイガー(PART1)/フレディ(PART2・3)
生年月日:不明
登場作品:全作品
 ドクの歴代の犬の中で最新の愛犬。ドクは愛犬に有名な科学者の名前をつける習慣があり、こちらはもちろんアルバート・アインシュタインから。マーティやジェニファーに出会う前はドクにとって唯一の友人だった。彼は1985年10月26日午前1時20分に世界で初めてのタイムトラベラーとなった。PART2で無次元動物病院に預けられ、ビフの牛耳る1985年Aの世界を経験。PART3では時の旅人となったドクの元へ行き、時間旅行を楽しむ等、世界初のタイムトラベル実験以降も数々のタイムトラベルを経験している世界で唯一の犬となった。
 散歩は1日2回。好物は缶詰のドッグフード(ドクは彼のために自動ドッグフード投入装置を作っている)。なお、彼の犬種についてはファンの間で討論されているがハッキリとわかっていない。

コペルニクス (Copernicus)
名前:コペルニクス(Copernicus)
俳優(?):不明(PART1)/フォスター(PART3)
生年月日:不明
登場作品:PART1・3
 ドクの1955年の愛犬。こちらはニコラス・コペルニクスからつけられた(名前を呼ばれるのはPART3から)。読心機の対象にされている所を見ると、アインシュタインと同じくドクの実験台になっているよう。PART3ではデルガド鉱山でのデロリアン発掘に同行し、ドクのお墓を発見する。

<PART1の登場人物>

バンド・オーディション審査員
俳優:ヒューイ・ルイス
 マーティが参加したヒル・バレー高校内で行われたバンド・オーディションの審査員。マーティ率いる『ピン・ヘッド』の演奏を「音が大きすぎる」と一喝してイントロで落選をいいつけた。
 演じたのはご存知『ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース』のボーカルであるヒューイ・ルイス。ゼメキスから映画出演のオファーをもらったときヒューイは難色を示したが、粘り強い交渉の末出演を決めたという(完全大図鑑より)。ヒューイの出演条件は「きちんと“変装”すること」「映画公開前に自分の名前を使って宣伝しないこと」だった。

時計台のおばさん
俳優:エルザ・レイブン
 30年前に落雷で止まったの時計台を歴史的文化遺産として保存しようと訴えるヒル・バレー歴史保存協会のおばさん。ゴールディ・ウィルソン市長は時計台を新しく交換することを提案したために発足。ジェニファーといい所を邪魔されたマーティは仕方なく25セントをカンパしてチラシを受け取るが、この時計台の落雷の時刻が記載されたチラシは後のマーティを助ける非常に重要なアイテムとなった。

ジェニファーの父親
名前:ダニエル・J・パーカーJr(Daniel J. Parker Jr.)※ゲーム版より
俳優:不明
 マーティとジェニファーのいいとこを邪魔して車で迎えに来たジェニファーのお父さん。エンドロールに名前がないため現在までに誰が演じたかは不明。
 映画ではこの1シーンのみの出演だが、ゲーム版では警察官として何度か登場する。

リビアのテロリスト
俳優:リチャード・L・デュラン(ガンマン)/ジェフ・オハコ(ドライバー)
  ドクに爆弾開発を依頼したリビア人の過激派テロリストグループ。せっかくプルトニウムを研究所から盗んでドクに渡したのに、ニセモノ爆弾を作られたので復讐のために実験場を強襲。ドクを射殺した後に居合わせたマーティを狙うが、タイムスリップしたデロリアンに目がくらみフォックス・フォト・スタンドに激突した。アサルト・ライフルに加えてロケット・ランチャーまで携行しているあたり、彼らの相当な怒りを感じる。
 銃がつまったシーンでは、ゲイルいわく「ソ連の銃は使えねぇ!」と発言している。

ピーボディの家族 (Peabody's Family)
名前:父/オーティス・ピーボディ(Otis Peabody) 母/エルシー(Elsie Peabody)
   姉/マーサ(Martha Peabody) 弟/シャーマン(Sherman Peabody)
俳優:ウィル・ヘア(オーティス) アイビー・ベスーン(エルシー)
   キャサリン・ブリットン(マーサ) ジェイソン・マリン(シャーマン)
  マーティが1955年にタイムスリップして最初に出会った人達。突然、納屋に現れたデロリンを見て、飛行機みたいだが翼がないことを怪訝に思っていると、息子シャーマンが持っていたSF雑誌にそっくりな宇宙人(放射能スーツを着たマーティ)が現れたので急いで逃走。宇宙人の侵略と勘違いした父は銃で攻撃。焦ったマーティは逆にデロリアンで逃走。途中で父親の大事な松を1本倒してしまう。
 劇中では呼ばれないのに、エンドロールにも載るほど息子の名前がシャーマンと明確にされている理由は、50年代後半〜60年代前半に放送されていたアニメ『ロッキー&ブルウィンクル(The Rocky and Bullwinkle Show)』(邦題『空飛ぶロッキーくん』)に1度、登場したタイムトラベラー・シャーマンからとられているため。そして一緒に登場するタイムマシンを所有する天才犬の名前はミスター・ピーボディだった。
 元々は2本の松がある広大な農業を経営。父オーティスは松の繁殖に熱心で松の農園を作るのが夢だったが、後に農園の土地は売られ1985年ではショッピングセンター『ツイン・パインズ・モール』になっていた。しかし、マーティの乗ったデロリアンに松を1本倒されて1985年b以降は『ローン・パイン・モール』となってしまう。
 その後、父は宇宙人探す躍起になり精神病院に入院。一週間後、やっと退院した頃にPART2のリヨン団地の看板の前で飛行するデロリアンを目撃し警官と一緒に捜索。慌てたドクから「UFOはあっちへ行った」と嘘を言われその場を離れたり、ドクの乗った空飛ぶデロリアンへ向かって発砲した(ブルーレイやDVDの未公開にも未収録だが、画像ような写真が残っているため撮影は行われたと思われる)。初期ではこの時にピーボディが拳銃を発砲してタイムサーキットが壊れる予定だった。

レッド・トーマス(Red Thomas)&レッド(Red)
俳優:ハル・ガウスマン(市長) ジョージ・バック・フラワー(ホームレス)
登場作品:PART1・2(ホームレスのレッドのみ)
 1955年でのヒル・バレーの市長。彼は1985年ではホームレスに成り下がったと言われてきたが製作サイドはハッキリと否定している。まずは俳優の違い。1955年は美術でセット・デコレーターのハル・ガウスマン(Hal Gausman)の写真を使用。1985年はジョージ・バック・フラワーが演じている。ジョージやロレイン、ウィルソン市長を含めて30年後も同じ役者が演じるという作品のルールに合っていない。そして、1985年のホームレスの名前はマイケル・J・フォックスがアドリブで「レッド」と名付けてたことから命名された(赤毛のヒゲを見て名付けたという)。
 別々に項目を分けた方がいい気もしているんですが、まとめておいてハッキリ否定しておいた方がいいと思いこうしました。

ルウ・カラザーズ(カルザース) (Lou Caruthers)
俳優:ノーマン・アルデン
 1955年で『ルウズ・カフェ(Lou's Cafe)』を営む喫茶店の主人。突然お店に現れた救命胴衣を来て、妙なアラームを鳴らす機械を持ったマーティを怪訝に眺める。マーティがタブ(TaB:80年代のコカ・コーラが販売したノンカロリーの透明なコーラ)を頼むがタブ(請求書)と思い込み、ペプシ・フリーを頼んだらフリー(無料)と勘違いして最後までマーティを変な若者だと思い込んでいた。ルウ本人は無愛想だが、自慢のサンドウィッチ、シェイク、ハンバーガーにアイスクリームはヒル・バレーの若者に大人気であり、放課後には若者が多く集まっている。ちなみにマーティが30年後のドクに向けた手紙を書くシーンもこのお店。
 1985年ではエアロビクススタジオになっているが、それもルウまたはその子孫が営業している。

ゴールディ・ウィルソン (Goldie Wilson)
俳優:ドナルド・フュリラブ
 1955年には『ルウズ・カフェ(Lou's Cafe)』のアルバイト店員だったが、1985年では見事黒人初のヒル・バレーの市長となった。それを知っていたマーティは彼に「あんた市長になるよ!」と思わず言ってしまうが、それを言う前から「夜学に通って一端の人間になってみせる!」と上昇志向の強い人間だったことが垣間見える。ゴールディの名は前歯の金歯が由来らしい。
 店主ルウからは「黒人の市長なんか聞いた事ない」と言われるが、彼に加えて息子のゴールディ・ウィルソンJrも2015年に市長になり親子2代にわたってヒル・バレーの市長となった。だが、実は彼の選挙の宣伝文句をよく聞くとレッド・トーマスとほとんど変わらない。ただレッドのマネをしているだけで、その政治手腕には不安が残るとか…。

サム・ベインズ(Sam "Samuel" Baines&ステラ・ベインズ(Stella Baines
俳優:ジョージ・ディセンゾ&フランシス・リー・マッケイン
 ロレインの両親でマーティの母方の祖父母にあたる。父親のサムはマーティ(またはジョージ)を車で轢いてしまい自宅で看病する事で物語が大きく動き出した。その後、サムは初めて家に来たテレビを設置に躍起になる。道を訪ねたマーティがジョン・F・ケネディ通りと話すので、ここでもマーティは怪訝に思われる。おかしな発言ばかり繰り返す未来の孫マーティを見て、「両親もろくなもんじゃない。将来あんな子供を生んだら勘当だぞ」とロレインに伝えた。余談だが、ダンス・パーティーの夜にマーティではなくジョージが帰りを送ってきたのを見て、相当安堵したと想像できる。
 ステラは6人もの子供を生んだ母親で、55年当時にも妊娠していた。サムが轢いてしまった若者をミートローフがある夕食へ招待した。未来から来たマーティを見て、「どこかで会った事があるけどお母さんからしら?」となんとなくロレインの雰囲気をなんとなく感じ取っていた。ステラが「うちに泊まっていきなさい」と提案するとマーティは大急ぎで家を出てしまったが、彼女はマーティの印象はサムよりもひどくなく「変わった子」程度だった(親類であることを感じ取ったため?)。娘のロレインに対してはお酒もタバコもやめる様に厳しく教育していたようだがそれほど効果がなかったようだ。
 夫サムが道路からステラと叫ぶシーンは、『欲望という名の電車』で、スタンリー・コワルスキー役のマーロン・ブランドが「ステラ!」と叫ぶシーンが思い起こさせるんだとか。日本で言うなら、『天空の城のラピュタ』の「シータ!」みたいな感じか?

ベインズ家の子供たち
名前:長男/ミルトン・ベインズ(Milton Baines) 次女/サリー(Sally Baines)
   次男/トビー(Toby Baines) 三男/ジョーイ(Joey Baines) 三女/エレン(Ellen Baines)
俳優:ジェイソン・ハーヴェイ(ミルトン) マイア・ブリュートン(サリー)※エンドクレジットで判明している人のみ
 サムとステラの子供でロレインの兄妹。長男ミルトンは当時流行っていたデイビー・クロケットの帽子を被っているが、夕食ということでステラに2度も帽子を外されるがその度に被り直している。三男ジョーイは85年で服役中だったが、55年の赤ちゃんの頃からベビーベッドの檻の中がお気に入りだった。ちなみに、PART2の1985年Aでもビフの口から服役中であることが明かされている(未公開シーンでは2015年までも服役中)。
 エレンは55年の時点ではステラのお腹の中だったが、PART2の初期台本で1960年代にタイムスリップした時に登場予定だった名前。

マーク・ディクソン(Mark Dixon)
俳優:コートニー・ゲインズ
 ジョージやロレインと同じくヒル・バレー高校に通う同級生。赤毛が特徴。ビフと同じ様にジョージをイジメていた。マーティとドクが高校に訪れた際に、ジョージの背中に「僕を蹴って(KICK ME)」を貼った人物でもある。『魅惑の深海パーティー』では電話ボックスにジョージを閉じ込めたり(未公開シーン)、ロレインと踊るジョージからロレインを奪い取ったりと悪行を行うが、最終的には生まれ変わったジョージに軽く押し倒されて、2人のキスの引き立て役に終わった。

バブス(Babs)&ベティ (Betty)
俳優:リサ・フリーマン&クリステン・カウフマン
登場作品:PART1・2(PART2はバブスのみ)
 1955年のロレインの友人達。ロレインがマーティの跡をつけてドクのガレージを発見した際、小説版ではバブスが姉の車を借りて尾行を手伝っている描写がある。またバブスのみPART2でも引き続き出演している。余談だが、ベティの吹き替えが三ツ矢版だとゴールディ・ウィルソンを担当した中尾隆聖さん(ばいきんまんやフリーザで有名)の声のせいで非常におばさんっぽくなっている。

警官 (Cop)
俳優:リード・モーガン
 1955年のヒル・バレーを守る警官。ドクとは知り合いらしく、また変な実験をしようとするドクに注意を促した。
 削除されたシーンでは「使用許可をとったか?」と聞いてきた警官に対してドクが賄賂を渡すシーンがある。「今度は火を起こさないでくださいよ」と警官は言い残すが、ドクは注意(?)を守りしっかり火の轍を残すことになる。さらにもう一つの削除されたシーンでは、1955年に来たばかりのマーティが新聞で日付を確認する後、それを怪訝に見つける警官としても実は登場していた。

マーヴィン・ベリー(Marvin Berry)
俳優:ハリー・ウォーターズJr
登場作品:PART1・2
 『魅惑の深海パーティー』で演奏した『マーヴィン・ベリー&ザ・スターライターズ』のギター兼リードボーカル。他のメンバーと一緒に車でマリファナを喫煙していると、ビフの手下たちによってマーティがトランクに閉じ込めらてしまう。しかも、キーがトランクに入ったままだったので、仕方なく彼がドライバーで開けようとするがその際に指を切ってしまう。そのためギターを弾く事が出来なくなるが、マーティが代わりを務めることで演奏を再開。彼らの奏でる『アース・エンジェル』はジョージとロレインのキスを見事に引き寄せた。その後、マーティの演奏する『ジョニー・B・グッド』を従兄弟のチャック・ベリーに「新しいサウンドだ」として電話で聞かせている。他のメンバーではドラム担当のレジナルドのみ名前が判明している。

<PART2の登場人物>

マーティ・マクフライJr (Marty McFly, Jr.)
名前:マーティン・シェイマス・マクフライJr(Martin Seamus McFly, Jr.)
俳優:マイケル・J・フォックス
 2015年でのマーティとジェニファーの息子。1985年のマーティと顔がそっくりで同じく17歳(目の色は青ではなく茶色)。父親と同じくペプシが好み。父親のマーティがロールス・ロイス事故で夢を断たれ、落ちこぼれている姿を見て育ったためか、弱虫で意気地なしな性格となっている。残念なことにマーティと同じくキレイな女性を見るとあからさまに視線を送ってしまう癖だけは受け継いでいる。2015年10月21日、グリフと手下たちに半ば脅された形で強盗を働き逮捕。逮捕後わずか2時間で懲役15年を言い渡される。しかし、その事実を知ったドクがマーティとジェニファーを連れて来て事件の阻止を画策。マーティがマーティJrの代わりとなって事件への誘いを断る予定だったが、αリズム催眠機によって眠っているはずだったマーティJrがパワーが落ちていたためにマーティと鉢合わせしてしまう。マーティJr本人がグリフにカウンターに投げられて、強盗への誘いを受ける直前にマーティと交代。見事に事件は防がれた。ちなみに、マーティJrは目覚めるとグリフたちがいないことを「自分でしっかり断った」と勘違いして自信を持つ伏線が小説版では描かれている。
 マーティJrの服装の大きな特徴は、サイズ調整機能付きと自動乾燥機能付きジャケットと生地ごとを裏返したジーンズ。この中でマーティJrのジャケットの左袖のサイズ調整が壊れており、マーティJrのだらしなさを表している。
 家では6画面でテレビを見るのが趣味(父親マーティにビデオ・メガネを渡されると「2画面しか見られない」と文句を言っている)。またサラミピザからサラミをとったプレーンなピザがお好みのよう。
 当初の台本では息子の名前はノーマンだった。

マーリーン・マクフライ (Marlene McFly)
俳優:マイケル・J・フォックス
 2015年でのマーティとジェニファーの娘でマーティJrの妹。こちらもマーティJrと同じく父親のマーティに顔がそっくり。マーティJrが強盗未遂を起こした翌週にマーティJrを脱獄させようとして逮捕、懲役20年を言い渡される。しかし、マーティとドクの活躍によってマーティJrの事件は未然に防がれたためマーリーンも救われた。
 年頃の女の子らしく大の電話好き。祖母ロレインとは非常に仲が良いようである。
 当初の台本では娘の名前はドリスだった。

グリフ・タネン(Griff Tannen)
俳優:トーマス・F・ウィルソン
生年:1996
  ビフ・タネンの孫で、容姿は祖父ビフの若い頃にそっくり(目の色は青ではなく茶色)。若い頃のビフと同じく3人の手下(スパイク、データ、ホワイティー)を引き連れている。それに加えて1955年のジョージの様に、マクフライ家(マーティJr)をこき使っている。ビフ以上の暴れん坊でドク曰く「脳に移植した回路がショートしている」。体に移植した回路で体を大きく見せたり、相手のパンチの動きを察知する機能が備わっている(マーティお得意の「あれを見ろ!」を見事に防いだ)。そのため彼が動く度に機械的な音が鳴る。マーティJrをけしかけて強盗未遂事件を起こした張本人。しかし、マーティが現れたことでタウンスクウェアを飛び回るホーバボードチェイスに発展。最終的に水の上に止まったマーティを仕留めようと愛機「ピットブル」で飛びかかるが間一髪でかわされ時計台に激突した。その結果、グリフたちが警察に逮捕。マーティJrの事件は未然に防がれた。
 劇中や設定を含めて、彼の両親については明らかになっていない。唯一、血縁関係がわかっている祖父ビフにさえ容赦なく「ワックス2度掛け」を強要している。ちなみに、彼が使っていた伸縮性バットの名前は「カーク・ギブソンJr.スラッガー2000」。映画公開前年の1988年のワールドシリーズで伝説的なサヨナラホームランを放ったドジャース選手カーク・ギブソンから名付けられた。2015年でも息子が大活躍という設定(なんかこれについて失敗したという音声解説を聞いた気がしましたが忘れてしまったのでいつか補足します)。

データ&スパイク&ホワイティー(Data&Spike&Whitey)
名前:レスリー・オマリー(Leslle O'Malley)&ラフェ・アンガー(Rafe Unger)&チェスター・ノグラ(Chester Nogura) ※USA TODAYの記事より。
俳優:リッキー・ディーン・ローガン&ダーリーン・ヴォーゲル&ジェイソン・スコット・リー
生年:1997(レスリーとチェスター)/1996(ラフェ)
 若きビフと同じくグリフが率いる手下3人組。データは胸に着けたプロテクターのスイッチを押すとニワトリの鳴き声がなる。スパイクはタネン家の手下で唯一の女性だが、その性格は男に負けず冷酷。ホワイティーは日系人らしくそのホバーボードには日の丸がイメージされている。グリフが倒れている間にマーティとホバーボードチェイスを繰り広げたが、その光景を見た老ビフが思わず「昔見たような光景」とぼやいた。最終的にはグリフと同じく時計台に激突し、警察に逮捕された。グリフ逮捕記事に変わったUSA TODAYの記事を見るとグリフを含めた4人の名前と年齢が書かれており、全員ヒル・バレー出身とのこと(本名が手下3人の誰を指しているかは不明だがノグラはホワイティーっぽい)。
 ちなみに、スパイクを演じたダーリーン・ヴォーゲルは『バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド』の女性職員役も演じている。

ゴールディ・ウィルソン3世 (Goldie Wilson III)
俳優:ドナルド・フュリラブ
 2015年に車を空飛ばす技術を開発したゴールディ・ウィルソンの孫。祖父が市長だった頃、悩みだった交通渋滞を車を空に飛ばすことで解決させた。父親のゴールディ・ウィルソン2世は2015年のヒル・バレー市長。宣伝には自ら顔を出して宣伝を行っており、その宣伝文句は「費用はわずか3万9999ドル95セント!」
 ちなみに、PART2製作時の段階ではドナルド・フュリラブの元にオファーは届いてなかったという。直前になって出演依頼が来たとか(確かに小説版では出番がない。最初は看板のゴールディJrだけの予定だったのかな?)。元々の出てくる予定なかった人物のためなのか、テリーなど2015年に出てた人(やその親族)の多くは1955年でも出ているがゴールディ・ウィルソンは出てこない。

アンティーク・ショップの店員(Antique Store Saleswoman)
俳優:ジュディー・オービッツ
 2015年で80年代の商品を扱うアンティークショップ『過去への突風(Blast from the Past)』の店員。マーティを80年代に興味がある若者に思ったらしく色々プレゼンした。彼女の発言を聞く限り2015年ではホコリを弾く紙が発明されているらしい。ちなみに、英語版で聞ける彼女の『ダスト・バスター』の言い方が個人的には好み。

テリー(Terry)
俳優:チャールズ・フライシャー
 2015年で時計台保存の寄付を集めている老人。寄付額100ドルと30年前から随分と上がっている。この時に老テリーとマーティが話したワールドシリーズの勝敗がその後に起こる大きな事件の発端となった。60年前の1955年では、自動車修理工場で働く青年で肥料トラックに突っ込んだビフの車の整備をした。店中が糞まみれになったと300ドル請求するが、ビフに支払いを拒否されている(結局、修理したその日の夜にビフは再び肥料トラックに突っ込むことになるのだが)。
 未公開シーンとして2015年でのマーティとの会話に続きがあり、忘れられない日として60年前の肥料トラックに突っ込んだビフの車の修理したと文句を言うというシーンがある。それを聞いた老ビフがタイムスリップの日付をその日に選ぶという流れだった。
 ちなみに演じたチャールズ・フライシャーは同じくゼメキス監督作品の『ロジャー・ラビット』で主役ロジャー・ラビットの声を担当している。それが縁のキャスティングだったのでしょうか。

リース&フォーリー (Reese&Foley)
俳優:メアリー・エレン・トレイナー&ステファニー・E・ウィリアムズ
 2015年の警官2人組。路地裏で眠っているジェニファーを指紋認証の結果、未来のジェニファーと判断してヒルデイルの自宅まで届けた。ちなみに、リース役のメアリー・エレン・トレイナーは当時のロバート・ゼメキスの夫人であり、多くのゼメキス作品にチョイ役で出演している。
 このリースとフォーリーの名前は、PART1の初期台本でも登場しており、その時はドクを殺しにくるアメリカ政府工作員2人の名前だった。

フレッド(Fred)
俳優:マーティ・レヴィ
 デロリアンを追跡する老ビフを乗せたタクシーの運転手。相棒はオウムのプリシラ。デロリアンを追いかけろという妙な行き先を伝える老ビフを不思議に思いながらヒルデイルまで届けた。老人に「ここら辺は物騒だ」と忠告すると、その後の事件を悟ったかのようにそそくさと現場を離れた。

ダグラス・J・ニードルス (Douglas J. Needles)
俳優:フリー
生年月日:1968/08/06
登場作品:PART2・3
 マーティの学生時代の同級生。タネン家の人物がいないマーティ世代のビフの役割として登場。マーティの人生を台無しした張本人で、1985年bにマーティをドラッグレースを参加させ、ロールス・ロイスとの衝突事故を起こさせてしまう。この事故でマーティは手首を骨折しミュージシャンの夢を断念、ロールス・ロイスの運転手に訴えられたしまい、すっかり落ちこぼれの人生を歩む事になる。
 2015年ではPART1初期のジョージやビフの関係の様にマーティの会社の上司として登場。マーティに違法な横領をけしかけるが、断られると「腰抜け」と呼び横領に参加させた。その後、マーティは社長のミスター・フジツウに不正がすぐにバレて会社をクビになってしまう。ニードルス本人にその後どの様な処分が下ったかは不明。
 しかし、その後の旅で成長したマーティは1985年cに戻ってニードルスにドラッグレースを誘われても、軽くいなして事故を回避。その結果、マーティの将来は以前の2015年とは別の道への可能性が示唆された。
 ビフ以上に興奮すると常軌を逸した行動を起こしそうな悪友キャラである。

イトウ・T・フジツウ (Ito T. Fujitsu)
俳優:ジェームズ・イシダ
 マーティとニードルスが働く会社の上司。ニードルスに乗せられて違法な取引をしたマーティのテレビ電話に現れてクビを言い渡した。ビデオ下部の情報を見ると、好きな食べ物は日本とタイで、嫌い食べ物はビールとメキシコ、ケイジャン料理らしい。特に驚くのが年齢で、彼は上司にもかかわらずまだ42歳で2015年時のマーティやニードルスより5歳も若い。
 もはや有名であるが富士通という名前は「富士通」という企業名が創業者の名前と勘違いしたボブ・ゲイルのミス。また吹き替え派の方もこのシーンでのマーティの「フジツウサーン!コ・ン・ニ・チ・ハ!」だけはぜひ聞いてもらいたい。

黒人家族
名前:父/ルイス(Lewis) 母/ルイーズ(Louise) 姉/ロレッタ (Loretta) 弟/ハロルド(Harold)
俳優:アル・ホワイト(ルイス) ジュニア・ファン(ルイーズ) ニッキー・バードソング(ロレッタ) ショーン・ハンター(ハロルド)
 1985年でリヨン団地内のマーティ宅に住んでいた黒人家族。突然、娘ロレッタの部屋に入ってきたマーティをレイプと勘違いして悲鳴をあげると、父ルイスがバッド持って飛び込み部屋中を荒らしながらマーティを追い出した(もちろんだが本来の世界では娘の部屋はマーティ部屋だった)。逃げていくマーティに対して叫んでいるところをみると、どうやら不動産屋さんから狙われているようである。また、娘の部屋にはマイケル・ジャクソンのポスターが飾られており、どんなに世界が変わってもスーパースターの人気は不動ということがわかる。
 父と母の名前に関してはエンドロールでは記載がなく、PART2の初期台本にだけ記載があったとのこと。またファンの間では父ルイスが改変した世界でのゴールディ・ウィルソンではないかと話題になったらしい。

ガルトルード(ガートルード)・タネン(Gertrude Tannen)
声:トーマス・F・ウィルソン (?)
 ビフの祖母。理由は不明だが、1955年でビフは両親とは暮らさずに祖母と暮らしている。足の具合が悪いらしくビフに揉んでもらっている。ガレージの電気を消す事をいつも言っているらしい(もちろんビフは守らない)。日本語吹き替えで聞くと口うるさいおばあちゃんぐらいの印象だが、家の前の注意書きを見ると「立入禁止!違反者は訴える!これはお前のことだ!(No tresspassing! Violators will be prosecuted. This means YOU!)」や「芝に入るべからず!(Keep off the grass)」と書かれており、近所から近寄り難い存在となっているのがわかる(ゲームやコミック版のエドナ・ストリックランドに近いか)。
 ちなみに、この祖母の声はトーマス・F・ウィルソンが担当したらしい。

レスター"CPR Kid" (Lester "CPR Kid")
俳優:ウェスリー・マン
 ヒル・バレー高校の生徒で、ジョージに殴られて気絶したビフを取り囲んでいた野次馬の一人。途中で現れたマーティが「CPR(心肺蘇生法)ができる」と言いだしたが、1955年にはCPRという技術はまだなかったため逆にマーティに「CPRって何だ?」と聞いた人物(ちなみにCPRが浸透したのは1970年代から)。そのままマーティがビフの内ポケットからスポーツ年鑑を奪うの目撃するが、財布を盗んだと勘違い。その後、財布を盗んだことを伝えるためにビフを起こした彼は、マーティが逃げた方向と財布を盗んだことを教えてあげた(後のビフの言動を見る限り、盗まれたのがスポーツ年鑑とはわかっていなかった様子)。
 小説ではレスターという名前がつけられていたが、エンドロールのクレジットはその役割から"CPR Kid"という残念な名が与えられた。

ウエスタン・ユニオンの男 (Western Union man)
俳優:ジョー・フラエティ
 1955年に取り残されたマーティに西部時代のドクからの手紙を届けたウエスタン・ユニオン職員。70年前にある男性から来た奇妙な依頼「70年後の1955年11月12日のこの時間、この場所で、マーティというこの人相書きと一致する人物に手紙を渡してほしい」というのを代々守ってきた。会社でも話題になっており、本当にマーティなる男がいるかどうか賭け事をしていて、彼は“いない”にかけて負けたらしい。マーティにとっても不思議なことで、1955年でカルバン・クラインではなくマーティ・マクフライと呼ぶ男に当初は困惑するのだが、手紙の中身を見て歓喜する。手紙を見た若者の喜びように戸惑いながらウエスタン・ユニオンの男は「助けがいるのか?」と手を差し伸べるが、マーティを助けられるのは1人しかいなかった。
 「ウエスタン・ユニオン」はアメリカに実在する金融及び通信事業会社。1851年に設立され、アメリカで最も有名な電報会社だったが2000年代にそのサービスを停止した。

<PART3の登場人物>

シェイマス・マクフライ (Seamus McFly)
俳優:マイケル・J・フォックス
職業:マクフライ牧場主
 年齢は不明。マーティの高祖父(わかりやすく言うとひいひいおじいちゃん)にあたり、兄弟のマーティン、妻のマギーと共にアイルランドのバリボウヒルから移民してきたマクフライ家の先祖。そのためアイルランド訛りの英語を話す。アメリカを西へ西へ旅していく途中のバージニア・シティでマーティンを亡くす。「腰抜け」と言われたのが原因でマーティンが亡くなったことは、彼自身もそしてマーティにも大きな影響を与えた。その後、ヒル・バレーへと辿り着き、1885年には郊外でマクフライ牧場を営んでいる。1885年9月2日にマクフライ牧場のフェンスに激突してきた謎の青年クリント・イーストウッド(マーティがとっさに出した偽名)に夕食や帽子の提供、ヒル・バレーまでの道案内など親切に世話する。さすがに妻のマギーから心配されるが、「あの子ために何かしてあげたい。そうしなければいけない」というのを肌で感じとっていた。後にヒル・バレー祭りでイーストウッドと再会。ビュフォードとの決闘にのってしまったイーストウッドに対し、マーティンの話を語り将来を考えるように諭した。そして、9月7日の早朝、いつになく早くパレス・サルーンに現れたシェイマスは「私の将来に関係する変な胸騒ぎ」を感じていた。ビュフォードから決闘を迫られたイーストウッドはシェイマスのアドバイス通りに決闘を回避。だが結局決闘となり彼は撃たれてしまう。ショックを受けたシェイマスは早々に立ち去ったため、イーストウッドが防弾チョッキで生き返るところを見逃している。その後、イーストウッドから未使用となったコルト・ピースメーカー(12ドル)をもらい、これで新しい帽子を買うと約束した。
 他のマクフライ一族と同じくタネン家に目をつけられ「パレス・サルーンに来るな」と言われていたようだが、他のマクフライの人物とは異なり、シェイマスは臆病者には見られず街の人々からも好青年に見られていた(一体、ビュフォードと何があったんだ…)。

マギー・マクフライ(Maggie McFly)
俳優:リー・トンプソン
職業:主婦
 シェイマスと同じく年齢は不明。マーティの高祖母(わかりやすく言うとひいひいおばあちゃん)にあたる。シェイマスと共にアイルランドからの移民してきた。イーストウッドに優しくするシェイマスとは、逆に牧場に突然現れては、ヘンテコな格好で失礼な言葉遣いをする若者を常に不審の目で見ていた。しかし、息子のウィリアムが懐くことである程度は信頼していたようだ。
 ロレインとは関係ない人物だが、マクフライ家はロレインような容姿を求めるらしく顔が非常に似ている。当時の記事では「ついにマイケル・J・フォックスとリー・トンプソンの夫婦役が見られる」とファンは喜んでいたようだ。

ウィリアム・ショーン・マクフライ(William Sean McFly)
俳優:不明(青年時代:マイケル・J・フォックス)
生年月日:1885/04
 シェイマス、マギーの息子。そして、アメリカで初めて生まれたマクフライ家の人間でもある。マーティのひいおじいちゃん。1885年4月に生まれ。両親以外にはまったく懐かなかったが、後の子孫であるマーティにはすぐに懐いた。大きくなった姿は『ヒル・バレーの歴史 1850-1930(A History of Hill Valley 1850-1930)』という本に載っており、マーティに顔がそっくりである。
 ヒル・バレーの歴史的な本に一家の写真が載っているということは、ウィリアムは善良な市民の模範だったのかもしれない(と言いながら書いてる内に、そういえばストリックランド先生が「マクフライ家はヒル・バレーの歴史において代々落ちこぼれ」と言ったこととギャップが出てきてるんだなぁということに気づいた)。

ビュフォード・タネン (Buford Tannen)
俳優:トーマス・F・ウィルソン
 タネン家の先祖でビフの曽祖父(ひいおじいちゃん)。1885年のヒル・バレーで殺人、強盗、列車強盗などの悪事を働いていた。早打ちの名手。これまでのタネン家とは悪事の度合いが異なっており、1884年の時点でインディアンと中国人を除く自称12人を殺したとし、さらに気に入らない記事を書いた新聞記者を殺したため正確な記録が残っていないレベル。愛称は“マッド・ドッグ”だが、本人は気に入っておらずこれを聞くと激昂する。頭の悪さも今までのタネン家の中でも最も悪く、数字が10まで数えられない。街のいたる所でトラブルを起こし、ストリックランド警官とはもちろん、郊外で暮らすシェイマス・マクフライにまでパレス・サルーンに来るなと警告しているほど。そんな悪党ビュフォードだが、意外にもビフやグリフに比べて手下たちの訂正や助言を素直に受け入れる部分も持ち合わせている。
 ヒル・バレーにやってきたドクと80ドルを巡ってトラブルを起こしていた。そのきっかけは、ドクがビュフォードの馬に蹄鉄をつけたが、その蹄鉄が外れて落馬。しかし、そもそもはビュフォードがドクに代金を払っていなかったのだが、ビュフォードは弁償として落馬の際に殺した馬の代金75ドルと一緒に割ってしまったウィスキー5ドルを請求した。ドクはこの代金を払わなかったため、マーティが来る前の歴史では「ヒル・バレー祭り」の際に後ろからデリンジャーで撃たれ、2日後に亡くなってしまう。
 マーティことクリント・イーストウッドと出くわすと、すぐに「マッド・ドック」と呼ばれたため早速首吊りで殺しかける。それから数日後の「ヒル・バレー祭り」では、ビュフォードがドクを撃とうとする瞬間に、イーストウッドが謎の皿(フリスビー)で妨害してきたため、ついに決闘を申し込む。パイン・シティの駅馬車を襲った翌日、9月7日月曜日の朝8時にパレス・サルーン前で。しかし、イーストウッドは時間になってもなかなか出てこない上、やっと出て来たと思うと「素手で勝負しよう」と提案。ビュフォードはかまわず心臓に銃弾を撃ち込む。だが、イーストウッドは胸につけたストーブの蓋によって無傷で、逆にビュフォードはタネン家の子孫と同じくマクフライ家のパンチであえなくやられてしまう。その後、警官によってパイン・シティの駅馬車強盗の件で逮捕された。
 ちなみに、PART2の「ビフ・タネン博物館」で登場するビュフォード・タネンはまだ仮の容姿で撮影されたため、PART3の姿とは容姿が異なっている。しかし、正確な記録が残っていない人物なので、容姿が異なることは逆にリアリティを与えている。結局、殺されず逮捕されたので、後に子供を産みその娘(もしくは息子の結婚相手)がガルトルード・タネンとなっている。

スタブル&シガー&バック(Stubble & Ceegar & Buck)
俳優:クリストファー・ワイン&ショーン・グレゴリー・サリバン&マイク・ワトソン
 タネン家お決まりのビュフォード率いる手下3人組。今回がもっとも目立っていない存在で、エンドロールのクレジットでさえ""Buford's gang member"で表記されている。脚本上は上記のような名前が割り振られている。スタブルはマーティの白い歯をイジったり、ビュフォードの言い間違いを訂正する役目。シガーはセリフが少なめ。デリンジャーを持ったビュフォードに「弾は一発だけだ」と言ったのがハイライトか。バックはマーティの靴をイジった人物(NIKEをニーケーと読んだのはスタブルだけど)。3人ともパイン・シティの駅馬車強盗事件の件でビュフォードと共に逮捕された。

ストリックランド親子 (Strickland Family)
名前:マーシャル・ジェームズ・ストリックランド&ロジャー・ストリックランド(Marshal James Strickland & Roger Strickland)
俳優:ジェームズ・トルーカン&カレブ・ヘンリー
職業:保安官と息子
口癖:「権威だぞ(Discipline)」
 1885年のヒル・バレーの保安官と息子。マーシャル・ストリックランドがヒル・バレー高校の教師ストリックランドの祖父に当たる。マーティが1885年に着いた時はスティンキィ・ロマックスの絞首刑立会いのため不在だった。彼が街にいれば縛り首にされたマーティを助けたのはストリックランドであっただろう。その後、「ヒル・バレー祭り」では入り口で警備を担当。部下の指示に対して言うことを聞かないビュフォードを、背後からショットガンで脅すと言う強硬な姿勢を見せている。ビュフォードから「祭りの時ぐらい笑えよ」と言われても「私が笑うのはお前が縛り首にあった時だ」と厳しく接していた。その教えは代々ストリックランド家の家訓らしく、息子に対しても常に「忘れるな。権威だぞ(Remember that word,"Discipline".)」と教えていた。その後、マーティとビュフォードのいざこざが起こるとすぐさま現れ、見事に事態を収拾し祭りの活気を取り戻した。
 しかし、9月7日。ストリックランド親子はマーティとの決闘に向かうビュフォードと遭遇するが、騙されたストリックランドは息子の目の前でビュフォードに射殺されてしまう。彼は死の間際でも息子に対して「権威だ」という言葉を遺して亡くなった(きっとストリックランド教頭は父親からこの話を何回も聞かされたんだろうな)。ちなみに、その息子の名前は劇中で明かされることはないがゲーム版では「ロジャー」の名前が当てられている。
 ストリックランドが殺されるシーンは実際に撮影されたが、物語の流れを悪くするということから本編ではカットされている。後のPART3以降の物語を描いたコミック版などではストリックランド保安官は出てくるので亡くなったという設定は消えたようだ。

チェスター(Chester)
俳優:マット・クラーク
 1885年のヒル・バレーの酒場「パレス・サルーン」のバーテンダー。突然サーカスのような格好で現れたクリント・イーストウッドが「水」を注文したため、酒場のお決まりとしてウィスキーを提供した。ドクとは以前から知り合いらしく、独立記念日(7月4日)にウィスキーを飲んで倒れた時には介抱していた。そのためクララに振られたドクがウィスキーを飲むと言い出した際はその様子をずっと見守っていた。別れ際、チェスターは結局倒れたドクを起こすために、ブラックコーヒーの代わりに特製目覚ましジュースを作って10分足らずで起こした。
 チェスターを演じたマット・クラークは数多くの西部劇映画に出演した名優である。

レヴィ&ジーク&ジェブ(Levi & Zeke & Jeb)
俳優:ダブ・テイラー&ハリー・ケリー・ジュニア&パット・バトラム
 1885年のヒル・バレーの酒場「パレス・サルーン」でいつもお決まりのテーブルに座りポーカーを興じている常連3人組。彼らもビュフォードの手下と同じく、エンドロールでは"Saloon Old-Timer"と表記されているが、小説版ではしっかりと名前が書かれている。小説版ではレヴィがリーバイと誤訳されている。常に酒場で起こる出来事に口を出しているらしく、事あるごとにイーストウッドとドクに声をかけていた。特にイーストウッドに対しては、ビュフォードの決闘の際に賭け事を理由に「西部一の腰抜け」などと呼んで決闘をけしかけた。
 クラークと同じく、この3人も伝説の西部劇俳優ハリー・ケリー・ジュニアをはじめ西部劇に数多く出演した名優たちである。西部劇映画が大好きだったゼメキスとゲイルならではのキャスティング。ダブ・テイラーとパット・パットラムは同じくゼメキス監督映画の『ユーズド・カー』、『ロジャー・ラビット』にもそれぞれ出演。

ヒューバード(Hubert)
俳優:ヒュー・ギリン
 1885年のヒル・バレー市長。歴代の市長の中で唯一、名前がわかっていない。以前からドクと交流があるらしく、新任教師の迎えを頼んでいた。それがドクの墓石に刻まれた「クララ」という人物の存在を明らかにすることになる。また「ヒル・バレー祭り」では市長として時計台が動き出すカウントダウンを行なった。
 元々、1885年の市長役を既に大統領を辞していたロナルド・レーガンが起用するアイデアもあったが、本人から丁寧な辞退の申し入れがあったという。そこでゼメキスが南カリフォルニア大学時代に製作した短編映画に出演したヒュー・ギリンに声をかけた。

汽車の運転手たち(Friday & Monday train engineer)
俳優:ビル・マッキニー&ラリー・ゴールド
 ヒル・バレーを走る汽車の運転手たち。最初の運転手はマーティとドクに「汽車はどれくらい早く走れるか」の質問に対して、自分の最高は55マイルで、フランコ・ファーゴは70マイル出したという噂を答えた。さらに「90マイルで走ることは可能か?」という突拍子もない質問に、車両を切り離し、まっすぐな道で、地獄ほど熱く釜を燃やせば行けるとアドバイス。
 もう一人の運転手は9月7日、朝8時からサンフランシスコへ向けて発車する汽車を運転した。傷心するクララを乗せて走るが、途中でクララがドクの本当に愛に気づいて列車を緊急停止。落ち着いたところで再度発車するものの、今度はマーティとドクに「科学実験だ」と言われて汽車を止められてしまい、結局目的地へたどり着けなかった。
 90マイルのアドバイスをしたビル・マッキニーも西部劇でおなじみの俳優であり、数多くのクリント・イーストウッドの西部劇映画に出演している。

エルマー・H・ジョンソン(Elmer H. Johnson)
俳優:バートン・ギリアム
 「ヒル・バレー祭り」でコルト・ピースメーカーを販売していたセールスマン。妙にマーティが気に入ったらしく、執拗に声をかけ続けマーティに実演させた。だが、マーティの射撃が予想外に正確だったので、思わずどこで習ったか聞いてしまう。その後、町の悪人であるビュフォードと決闘を挑むマーティの姿に感動して12ドルもする新型コルト・ピースメーカーをプレゼントする。ただ、それも銃の宣伝のためだったらしく「死んだら返してもらう」と冷たく言い放つのだった。名前は小説版から。その宣伝文句は『エルマー・H・ジョンソン 世界一優秀な火器調達屋!』
 演じたバートン・ギリアムも西部劇に多く出演した俳優である。

ミスター・フィリップス(Mr. Phipps)
俳優:マーヴィン・J・マッキンタイア
 葬儀屋。マーティとビュフォードの決闘を聞いた彼はマーティに新しいスーツの購入をすすめる。だが、本当の目的は賭けの比率で負けているマーティの棺桶を用意することで、最終的には賭け比率を告げて、直接のマーティのサイズを測った。名前は小説版から。
 ちなみに、このシーンの最初でマーティに挨拶する町人たちは全員スタッフ。

有刺鉄線のセールスマン(Barbwire salesman)
俳優:リチャード・ダイサート
 全国を渡り歩く有刺鉄線のセールスマン。夜の「パレス・サルーン」に訪れたドクを一目見て、女に振られたと気づいた。その落ち込みぶりになんとか励まそうとするが、逆に心打たれてしまう。翌日、新たなセールスに出かけようと汽車に乗った彼は、仲間に昨夜の男の話をした。すると、目の前の女性が突然振り向き「茶色い可愛い目をした銀色の髪の男性か」と尋ね、そのまま汽車を止めて町へ戻っていた。その後、彼は汽車に乗り続けるが、昨夜の失恋男ドクによって再び汽車を止められてしまい目的地へたどり着けなかった。正式なソースではないが、そのモデルは恐らく有刺鉄線を発明したジョセフ・グリッデン。英語版ウィキペディアを見ると顔もそっくり。西部開拓時代は牧場や農場の境界を示すのに有刺鉄線が使われ、彼はそれによって巨万の富を築いた。
 演じたリチャード・ダイサートはアメリカで最も愛される頬ひげ俳優の1人。1985年にはPART1と公開時期が同じでライバルとなったクリント・イーストウッドの西部劇『ペイルライダー』にも出演していた。

赤い服の男(Festival Man #1)
俳優:スティーブン・マッカーサー
 この名前はあくまでも管理人オリジナル。マーティがビュフォードとの決闘の際に銃を流した人物。実は「ヒル・バレー祭り」にもおり、ドクの帽子を持ってきて、決闘を申し込んだマーティに「あんたは立派だった」と声をかけた人物でもある。

歯なし&アイパッチ(Toothless&Eyepatch)
俳優:フィニアス D.&ブラッド・マクピーターズ
 ビュフォードとの決闘に向かわないイーストウッドに対して、「臆病者ってことだ」「一生そのレッテルを貼られることになる」などと酒場の常連3人組と同じく激しく煽った人物。歯なしとアイパッチはその見た目から名付けられた名前だと思われる。
 そこまで重要な人物じゃないけど、エンドロールに役名付きで書かれていたので記載。

ジョーイ(Joey)
俳優:ジョーイ・ニューイントン
 チェスターの経営する「パレス・サルーン」の店員。ほぼ見切れ程度にしか出演しないが、全ての酒場のシーンで登場している(ビュフォードが肥やしに突っ込む時もシェイマス近くの柱の裏にちゃんといたりする)。チェスターがドクのための「目覚ましジュース」を作るのを手伝った。小説版によると、マーティが町へ来てビュフォードに捕まった時に、ドクを呼びに行ったのはこのジョーイだそうです。
 チョイ役もチョイ役だが、名前があの叔父さんジョーイと一緒ということでスタッフの遊び心と思って掲載(だが、役者の名前もジョーイとわかり、そこからつけたかもしれないです)。

ストリックランドの副官(Strickland's deputy)
俳優:ドノバン・スコット
 ストリックランドの元で働いていた保安官。「ヒル・バレー祭り」で入り口の警備を担当し、ストリックランド死後はパイン・シティ駅馬車強盗の件でビュフォードを逮捕した。
 ちなみに、彼のデビュー作はゼメキス&ゲイル脚本の『1941』。

D・W・グリフィス(D. W. Griffith "Boy With Gun")
俳優:グレン・フォックス
 ビュフォードとの決闘後にマーティに銃を返した少年。エンドクレジットの表記が"Boy With Gun"となっているので設定が消えたかもしれませんが、元々この少年は後の映画監督D・W・グリフィスという設定だった可能性があります。これ前に、マーティから映画の話を聞いて興味をもつというシーンがありました。しかし、小説版であったそのようなシーンは本編ではカット。

ニードルスの仲間たち(Needles' Gang)
俳優:クリストファー・ウィン&J・J・コーエン&リッキー・ディーン・ローガン。
 マーティの同級生ニードルスの仲間たち。その3人は1955年、2015年、1885年のそれぞれの年代のタネンの手下の役者が演じている。
 助手席にいるのが1885年でビュフォードの手下スタブルを演じたクリストファー・ウィン。荷台の奥が1955年でビフの手下スキンヘッドを演じたJ・J・コーエン。その手前が2015年でグリフの手下データを演じたリッキー・ディーン・ローガン。個人的にはスキンヘッドのJ・J・コーエンの変貌ぶりがすごいと思う。

ジュール・ブラウン&ヴェルヌ・ブラウン(Jules Brown & Verne Brown)
俳優:トッド・キャメロン・ブラウン&ダンネル・エバンス
 ドクとクララの間に生まれた子供たち。名前はもちろん2人の好きなジュール・ヴェルヌから。生まれは1886年と1888年と言われていますが正確なソースを見つけたら改めて掲載します。映画では顔出し程度で終わっているのが、後のアニメシリーズではマーティやドクと同じく大活躍している。

"1985a"などは時間線早分かりと一緒です。