ポスターデザインの変遷 |
・PART1 |
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の撮影が最終段階に行く頃、ユニバーサルのマーケティング部は映画を象徴するポスターデザインに取り掛かろうとしていた。そこでスピルバーグの推薦を受けて依頼されたのがドリュー・ストルーザン。この時、既に『スター・ウォーズ』、『インディ・ジョーンズ』、『E.T.』などを手がけて映画ポスターの巨匠となっていた。ストルーザンはアンブリンの会議室で、初めてゼメキスと会った時のことをよく覚えている。震え上がるほどの業界の大物という印象だったゼメキスはストルーザンを見た途端、飛び上がってこう言った。「ついにやった !あなたに依頼できるようないい作品ができて嬉しい」
様々なデザインが考え出された。下段が懐中時計がデザイン。上下段ともに左のモデルはドリュー・ストルーザン本人
参考画像。ストルーザンが渡された絵がこれかどうかは不明。 ストルーザンが描いたデザインがどれも採用されない中、最終的にユニバーサルから「もう1つ別のアイデアがある」と提案された。それが片足をデロリアンに入れているマーティだった。ユニバーサルが言うには「別のアーティストが描いたもので、アイデアはいいんだけど、絵が使いものにならないんだ」と。これはゼメキス、ゲイル、スピルバーグも気に入り、ストルーザンは自分なりの解釈で作業に取り掛かった。ちなみに、元となったデザインを誰が描いたのかストルーザンは現在でも知らないそうです(なので先にあげた画像はあくまでも参考画像。これをストルーザンに渡されたかは不明)。
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・PART2 |
続編でもありとあらゆるデザインが作られた。
ちなみに、PART2の完成版のポスターは一旦仕上がった後に、ストルーザンが背景に未来のヒル・バレーの街並みを追加したらしい。ところが、スタジオから「街を消してくれ」と言われて削除。スタジオとしてはこの方がPART1のデザインに似てくるためだった(そのデザインもいつか見たい!)。
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・PART3 |
3作目ということで、マーティの西部劇衣装や3人目(?)の候補は様々に描かれた。 ここまで来たら、さすがにPART3のポスターデザインは簡単にいくと思いきや、そうはいかなかった。ストルーザンはPART3でも俳優たち自身にポーズをとってもらう機会に恵まれた(こちらの写真は未だに出回ってない。衣装が完成版と違うためでしょうか)。今度はPART3の撮影中だったユニバーサルのスタジオ内で行われ、マイケルはストルーザンと彼の作品について少し話す時間を持てたそうです。この撮影にはマイケルとクリストファーの2人だけでクララ役のメアリー・スーティンバーゲンは参加していない。
左が<昼>、右が<夜>バージョン。
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