BACK TO THE FUTURE PARTII 作品解説
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 ヒット映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の続編。ロバート・ゼメキスはPART2とPART3を「大いなるおまけ」と呼んでいるが、おまけとはいえない素晴らしい作品に仕上がっている。

 エンディングは、賛否両論で肯定派は史上最高のエンディング&予告編と評し、否定派は話が途中で終わっていて映画として未完成だと評した。ドクが消えたままになっているという批判に対し、ロバート・ゼメキスは「ハン・ソロ(スター・ウォーズのキャラクター)が解凍されるまで3年待ったことを考えると3ヶ月は大したことはない」とコメントしている。ボブ・ゲイルも「観客を待たせないためにPART2のラストにPART3の予告編もつけた。すぐに公開して観客を待たせるわけにはいかなかった」

PART2製作の秘話
 主人公マーティに扮するマイケル・J・フォックスは驚いた。「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のビデオがリリースされて、それをはじめてみたときにマーティ達がデロリアンで未来に行った後の最後の言葉をにビックリした。そこには劇場版にはなかった“TO BE CONTINUED(次回作へ続く)”の文字があったから。思わずエージェントに電話しようと思ったよ。」
 プロデューサー兼脚本のボブ・ゲイルはそれについて弁解する。「あれはジョークだったんだ。主人公の物語は続く・・・的なニュアンスをおもしろおかしく伝えようとしただけ。」 ところが超ヒット作の常でファンからの「マーティの未来の冒険をみたい」という手紙が殺到。配給のユニバーサルからも続編制作のオファーが来るまでになった。
 ゲイルが再び語る。「僕とゼメキスはフォックスとロイドが再び出演しないならこの話はないことにしようと思ったんだ。」 フォックスもロイドも、さらにリー・トンプソン、トーマス・F・ウィルソンも出演できる事を確認、ゼメキスとゲイルは「PART2」のストーリーを練ることを決めた。
 この話はPART2公開直前に出されたもの。長い間ファンはこの話を信じて「続編の製作はPART1のビデオで遊び半分で入れた「"TO BE CONTINUED"」がきっかけ」だと思っていました。しかし、30周年記念に発売された『バック・トゥ・ザ・フューチャー完全大図鑑』によると、ビデオ発売前の段階からマイケルとロイド、さらにリー・トンプソンとトーマス・F・ウィルソンの元には続編の話が届いており出演を快諾していた。つまり上記の話は続編製作のきっかけを面白くするために作り話だったようです。

 いざ続編製作が始まると。多くのアイデアが出たため、大長編・大予算の作品になったしまう事に気づいた。当然ユニバーサルも承認できない。ゲイルはPART2の更なる続編「PART3」の企画を出す。これはユニバーサルも望むところになり、かくて本作のラストの“TO BE CONCLUDED(次回作にて完結)”のクレジットになるわけだ。また、PART2ではPART3の予告になる複線が数多く存在する。
 ちなみに続編の当初台本のタイトルは"Paradox"(パラドックス)だった。撮影時も「Paradox(パラッドクス)」の名で撮影を行い、続編を撮影していることをバレないようにしてたようです。

プロダクション・ノート
 監督ロバート・ゼメキス/製作ボブ・ゲイルによるQ&Aにも多くの裏話が載っています。
 スタッフ、キャストはまたも同じメンバーで集結。しかし、ジョージ役のクリスピン・グローバーが降板。そのため、2015年のジョージのシーンはジェフリー・ワイズマンが扮し、1955年のシーンは前作の映像を再使用することになった。ジェニファー役のクローディア・ウェルズは母親の病気、それによって家族全員が不安を抱えていたために、そのケアに専念するために降板。ちなみにPART2は劇場で一度見たそう。代役をエリザベス・シューが務めた。配役を変えてまで出たジェニファーは2015年で大活躍。後半はいつも通りロレインが活躍した。
 2012年に開催された『ハリウッド・コレクターズ・コンベンション』に参加したクリストファー・ロイドは3部作で最も大変だったシーンとしてPART2のラストシーンの撮影をあげている。「私は演じていてうんざりだった。過去に演じていた自分の演技をそっくりそのまま演技するなんて」ロイドは他にも続編のアイデアを出しており、悪役と英雄の両方を演じてみたいと言うことから”未来で極悪非道になるドクを、現在のドクが止めようとする”という設定を考えだした。のちに、この設定は『バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド』でも一度検討されている。
 PART1でただ一人つらいメイクアップを免れていたマーティ役のマイケルだが、続編ではメイクアップ用のイスに縛られ、顔を変えながら4役に演じなど大変な苦労をした。4時間のメイクに耐えた、マイケルは「役に入りやすくて、ありがたい」と弁。ほかのメインキャストらも、老人になったり、若者になったりと今回は大変苦労した。ゼメキスは言う。「メイクアップアーティストたちは、確かに素晴らしい仕事をした。だが俳優の功績も認めてやらねばならない。今や私たちには、ある人間を47歳や77歳に見せる技術はあるが、それを生かす力は俳優が持っているのだ。マイケルやリーやトムは、その演技力によって登場人物を生き生きと見せてくれた。」
 2015年シーンでは、PART1で押さえられていたSFXが大活躍する。スカイ・ウェイの模型は本物そっくりに出来ていて、また実車と模型の入れ替わりも見事に成功している。また、2015年についてはヒル・バレー歴史で詳しく紹介しています。今回は一人二役を同一上の画面で見せる映像テクニックは見事!これは『ロジャー・ラビット』で俳優とアニメの動きをあわせることに成功したが、カメラの動きに制限があった。ゼメキスの要求のためI.L.Mが新たに開発した"ビスタグライド・システム"によるものだが、これまでの常識を打ち破った、その全く不自然さを感じさせない映像技術には、目をみはるものがある。
 PART2では前作の舞台であった、1955年に戻るなど、前作を見ていた人にはニヤリとされる部分が数多く存在する。ゼメキスも「"2"はあくまでもPART1を見た人を対象に作った」と語っている。1を見れば、見るほど、2を面白く見る事が出来る。ダンス・パーティーの撮影時には同じでスタッフで完璧に再現できたため、スタッフたちもタイムスリップしたような気分になったという。ちなみに、映画にでてくるPART1のシーンは 1のフィルムを使うか、新しく撮影しなおされている。どちらも編集が実に巧みでリアリティを増し、観客を興奮させるものとなった。
 ちなみに、初期の台本ではスポーツ年鑑をダンス・パーティーで奪い取った後に、ドクは高校の屋上で落雷を受ける予定だった。しかし、それだと盛り上げるに欠けるということで、ホバーボードとビフの車によるスポーツ年鑑を奪い合うシーンが追加されたという。

ポスターデザイン
 ポスターはPART1を引き継いで未来の服装のマーティにドクが加えられた。ただ期待の続編ということで、ポスターが出来上がる前に宣伝が開始されたため、PART1のマーティのポスターやデロリアンだけでポスターやチラシ、商品などが数多く作られた。日本でも最初のPART2ポスターはPART1のポスターのマーティを大きくして使用していた。
 デザインは前作同様にドリュー・ストルーザンが担当し今回も独自に考えて描くつもりだったが、PART2では参考写真を撮る権限を与えられ、マイケル・J・フォックスとクリストファー・ロイドがポスターデザインためにわざわざモデルになってくれた。その心意気にドリューは非常に感動したという。

総評
 誰もが期待したPART2。「マーティとドクが帰ってきた。そう、いつも通り、まさに時間ぎりぎりに」このキャッチフレーズをを何回みたことか。
 PART2は前回と変わって話が暗いです。85年Aの場面は笑えるのが「過ぎた未来」ぐらいでした。その象徴に今回は昼と夜の場面では圧倒的に夜が多いです。先ほども行ったとおり続編を2つに分けました。そのせいで未解決部分ができ、3のために話を考えなければならなくなったため物語の展開が速くなってしまいました。でも、デロリアンはPART2が一番人気なんですけどね。ちなみに、日本ではバック・トゥ・ザ・フューチャー3部作の中で一番ヒットし、当時では「E.T.」に次ぐ第二位で興行収入は54億円までいきました。

下のは管理人の感想を中心にしたストーリー紹介です。
感想が中心なので、一部のカットされている部分もあります。

10年以上前の学生の自分が書いたので、とても拙い文章となっています。今の自分が読み返すと恥ずかしくてしょうがない。。。

1985年10月26日

 ついに、憧れの車を手に入れてジェニファーとドライブしに行こうとした時に、デロリアンと共にドクが現れ「未来の息子が危ないから、一緒に来てくれ」と言われ、無理矢理デロリアンに押し込まれ未来へと旅だった。新たに追加したオープニングのデロリアンがタイムスリップするとこあれはすごく気に入ってます。

2015年10月21日

 マーティ達が見た未来は車は空を飛んでいた。そして、デロリアンを路地に着陸し、外に出ようとするが、外は土砂降り。ドクが「あと5秒で止む」って言ったときのマーティの信じない顔やっぱ過去の人間だね。5秒といわれて数えた人も多いと思います。止んだときは驚きました。未来の町に降りたマーティはドクが若返りクリニックに行ったと伝えれた。ドクが3,40年は若返ったといってましたが、マーティは55年ドクに会ってるから若返ったかを判定ができますよね。ドクから渡された未来の服が入ったバッグはマーティの靴と一緒でナイキです。ドクがポケット双眼鏡で見たマーティJrの女好きは、はっきりわかりますよね。マーティは、息子が強盗で捕まるのを阻止するためにグリフという男に会い、Noと言うためカフェ80'sに行けとドクに言われた。未来では回路を脳に移植できるんですね。なんか仮面ライダーみたい。しかし、マーティはカフェ80'sにまっすぐは行かず未来の町を見学する。ジョーズに食われたりと、何から何まで驚くマーティ。

 そして、カフェ80'sに行くとそこには老ビフがおり、いつものようにマクフライ家にちょっかいを出す。そこに現れたビフの孫、グリフは動くたびに音がなってうるさいですね。グリフが外に出てる間にマーティは「ワイルド・ガンマン」の腕を子供達に見せるが、手を使うのは赤ん坊のおもちゃといわれるテレビゲームは2015年では声で遊ぶんでしょうか?チャンネル切り替えが声のように。そこにマーティJrが現れてしまい、グリフと会ってしまう。ビフの場合「靴のひもがほどけてる」と言ったらあごを叩くぐらいでしたがグリフの場合思いっきり殴るんです。ひどいですね。なんとか、マーティJrと入れ替わりグリフにNoと言うが「腰抜け」と言われカッとなりグリフと対決し、ホバー・ボードの空中戦へと発展する。ホバーボードを最初見たとき感動しましたね。僕の大好きなクイックターンは2015年じゃ通用しませんでしたね。ホバー・ボードが水の上だと動くことをしなかったマーティは水の上で立ち往生してしまった。そこにグリフ達が迫る。そこでマーティ得意の機転で何とか生き延びた。未来だと警察が来る早いですね。

 「開幕前に戻れたらカブスにドカンと賭けたのに」というテリーの言葉を聞いてマーティはスポーツ年鑑を買う。そこにドクが来る。「マーティ、なんだいありゃ?空から飛行機でも降ってきたのか?」という時のドクの顔大好きですね。未来のポケット双眼鏡は声まで聞こえるのかな?マーティがスポーツ年鑑のことがドクにバレて怒られていると、ジェニファーが警察に調べられていた。「いかん!パトカーだ!」の時のドクの動きに、笑っちゃいます。警察にジェニファーが連れて行かれるとき、マーティが息子と言えば良かったんじゃないか?指紋調べられるかムリか・・・。ジェニファーが連れて行かれなかったらホバーボードは持ち帰られなかったでしょうね。ジェニファーが未来の自分にあってタイムパラドックスを起こさないため救出に向かうマーティ達。

 ヒルデイルでパトカーがドアを開けるときガルウイングかと思って見てしまうから普通にあけられると「あれ?」と思います。ジェニファーは未来の家に着き、クローゼットの中に隠れる。そこにロレインとジョージが家を訪問し、マーリーンが迎え入れる。マイケルの女装を見たとき少しむなしくなりました。マーティJr、マーティも帰ってきて食事が始まる。マーティ家の食事でのビスタグライド・システムは本当に驚きました。ドクに言われジェニファーは玄関から出ようとするが、未来のジェニファーと対面してしまい気絶してしまう。老ビフの死にそうな姿を見たとき最初はタイムスリップの衝撃はそんなに大きいのかと思いました。タイムトラベルの危険性を理解し、デロリアンの破壊を決めたドク。そして、現代に戻るマーティ達。デロリアンのタイムスリップが88マイルになった瞬間にします。異常に早いな。さすが未来で改造されたことはある!

1985年A10月26日

 現代に戻ったと思っているマーティ達はジェニファーをコテージ置いていく。ドクが言ったきつけ薬はキスでしたね。さすがマーティ!!家に戻ったマーティだが、そこは黒人の家族が住んでいた。家を出て町を見ると無惨な姿に変わっていた。ドクの家に向かうため時計台の広場に向かうマーティ。なんと時計台の広場はバイク族が溜まり、時計台はビフの極楽パラダイスへと変わっていた。その隣にはビフ博物館があり、ロレインがビフと結婚してる。その事実に驚いていると後ろのからビフの用心棒に頭をたたかれて気絶するマーティ。

1985年A10月27日

 マーティが目覚めるとそこには変わり果てたロレインが。ロレインはまたアル中に戻った。なんかあの胸がかわいそうですね。性格も。ロレインが変わり、ビフが夫で、この町の変化。何もかも信じれないマーティ。ロレインが出て行くと言ったあと、ビフの手下たちは仲良くソファで座っている姿は面白かった。唯一の希望であるジョージのことをロレインに聞くとオークパーク墓地にいるという答えが。オークパークってどこ?ジョージの墓は確かにそこにあった。悲しみに暮れるマーティにドクが来た。研究所で現在のの状況を説明するドク。ドクによると、老ビフがスポーツ年鑑を持って過去の自分に渡して、そのビフが大儲けをしてせいで別の1985年のが生まれたらしい。85年Aでタダひとつ笑える「過ぎた未来」爆笑はできないけど。これを元に戻すには過去のいつかに行ってビフから年鑑を取り戻さなきゃ行けない。それを聞くためにマーティはまた極楽パラダイスに行きビフから問いつめた。すると、あっさりと年月日を答えて、あの1955年11月12日だとわかった。しかし、老ビフはマーティを殺すように言われていたためビフはマーティの命をねらった。屋上に追い込まれるマーティ。そこにデロリアンが現れ、ビフを倒すことが出来た。デロリアンが現れたときかっこいい!!そして、1955年に戻る二人。

1955年11月12日

 リヨン団地の看板の裏にデロリアンを止めて、ドクから作戦の説明を受けるマーティ。ドクが道を行ったり来たりしてマーティがついて行く所は面白いです。ビフから年鑑を取り戻すには、まずビフを追跡しなければならない。ビフを追跡するマーティは父親がジョージなだけにこっそり見るのは得意!?修理した車を取りに行くビフだが、あまりの修理代の高さに激怒する。そこに老ビフが現れ、ビフを連れて車庫に戻るとスポーツ年鑑を渡す。ビフ達が車庫から出たのを見てついていこうとするマーティだが車庫に閉じこめられ、ドクに救出を頼む。

 夜になり「魅惑の深海パーティー」に向かうビフ。おばあちゃんに車庫の電気を消しなさいといわれたビフはお約束通り(?)消さないところがいいです。ビフが出発したと同時にドクがビフの家に向かうが、中はもぬけの空。ドクはマーティと無線で話してる間に時計台に来てしまい、昔の自分と話してしまう。なんとかタイムパラドックスは起こらなかったものの、マーティも自分の鉢合わせする危険性がある。マーティはビフを尾行していると、ストリックランドが現れスポーツ年鑑を没収する。今度はストリックランドについていくマーティ。なんと教頭はスポーツ年鑑をゴミ箱に捨てたのだ。これですべて終わると思ったが、カバーだけで中身は違ったのだ。完全にビフを見失っていてもうダメかと思ったが、パパがビフを倒すのだった。のびてるビフから年鑑を取り出し、作戦完了と思ったがビフの部下に見つかってしまう。なんとか体育館に逃げたが、もう一人のマーティが舞台に立っており、そっちを狙う部下たち。生徒がビフにスポーツ年鑑を財布と間違えて「君の財布取ったぞ!」と言った後の「財布だったよな?」と聞くところが好きです。ちがいます!!(笑)マーティはハシゴを渡って、砂袋をビフの部下たちに落としたのだ。これで本当に終わりと思ったら、またビフが現れ戦いを挑むが逃げるマーティ。しかし、腰抜けという言葉を聞いた瞬間、またカッとなる。ビフに盗られる前からジャケットの横からちらちら映ってます。そこに、もう一人のマーティから、きついドアのアタックが来て、やられるマーティ。年鑑をまたビフに取られ、振り出しに戻ってします。ドクが到着してデロリアンに乗って、いざ奪還へ!!

 デロリアンをビフの後ろに置き、ホバー・ボードに乗ってビフの車に捕まるマーティ。ビフから年鑑を取り返すところは55年から見ると30年後の人間が60年後の道具を使って追いかけてきてるんですよね。トンネルで年鑑を取り返して、追いかけてくるビフも、ドクのおかげで生き延びた。ついに、年鑑を燃やすと新聞記事が変わっていく。これですべて元通りだ!新聞の記事が変わったときのドクの顔好きです。さぁ、未来へ帰ろうとしたとき、またもや落雷が。まさかデロリアンに雷が落ちるなんて。大活躍したウォーキー・トーキーほしいなぁ。ドクが消えてしまった。そこに一台の車が。ウエスタン・ユニオンのものが、マーティに手紙があると渡してきた。マーティは55年の人間ではないのになぜ?それはドクから手紙だった。それによると、ドクは西部の時代にいるらしい。すぐに時計台に向かうマーティ。マーティは下に着ている赤いシャツはPART1の時計台の落雷からずっと着てます。ちょっと臭い?

 10時3分。その時、時計台では稲妻作戦の真っ最中であった。10時4分になり、時計台に落雷してその電流がデロリアンに流れ込み、マーティは無事に1985年に戻れたのであった。成功の喜びに浸るドク。しかし、そこにもう一人のマーティが現れてしまい、それを見たドクはショックで気絶してしまう。

PART3へ続く・・・。


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